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コロナに便乗して売り上げを伸ばす
最近は、コロナ後の新たなビジネスモデルに関する
セミナーや勉強会に参加している。
時代は急速に「 オンライン化 」しているが、
鍼灸は「 対面 」で「 接触 」をする
リアルビジネスだ。
なかなか厳しい状況になると思いきや、
コロナ禍のさなかで、以前より売り上げを
伸ばしている治療院がある。
ピンチをチャンスと思えるかどうかで、
今後のビジネスは天と地ほどの差がつくことは
言うまでもない。
人は接触を好む生き物である。
「触れ合う」ことで幸せホルモンと呼ばれる
オキシトシンが分泌させることと関係がある。
はり・きゅうの物理的・機械的な刺激も
もちろん作用はしてはいるが、
治療家の「やさしい手」はそれ以上の治療効果を
あげているといっても過言ではない。
東洋医学には「四診(ししん)」と呼ばれる4つの
診察方法がある。
望診(ぼうしん):
望とは、見るという意味。
聞診(ぶんしん):
聞とは、耳で聞くという意味と、においをかぐという意味。
問診(もんしん):
問とは、問いかけと答えによる診察法。
切診(せっしん):
切とは、おさえるという意味。
よく見ると望診、問診がオンライン化が
可能な診察方法であることが分かる。
匂いを聞く聞診、身体に触って診察をする切診
を除けば、オンラインで患者さんの状態を
把握することが可能なのだ。
冒頭の売り上げを伸ばしている治療院は、
望診の中の「 舌診(ぜっしん) 」と「 問診 」を
オンラインで行って、健康指導をしているという。
舌診とは、患者さんの「 舌(べろ) 」を観て、
身体の状態を把握する診察方法だ。
舌の色や形状、舌のコケの状態から、
患者さんの病態把握をして、
適切なセルフケアを指導する。
指導をもとに患者さんがセルフケアを行い、
「 変化 」を感じられると、
「どうしても先生の鍼灸治療を受けてみたい」と
施術の予約が入るという。
信頼関係が築けると、やはり「 接触 」を好むのだ。
患者が来ないことをコロナのせいにして
補助金を当てにする治療院と、
コロナを味方につけて、
オンライン化に便乗して売り上げを伸ばす治療院。
アイディア次第で時代を生き抜くことは可能だ。
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