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東洋医学あれこれ その31 「 自己責任モデルとは? 」
週末にキネシオロジーインストラクター資格の
更新研修を受けていました。
*民間療法ですが3年に1度は知識と技術の更新があります。
はり師きゅう師は国家資格なのですが、
一度取得したら免許の更新は無いんですよ。
自動車運転免許だって3年(5年)で更新しますよね?
医療は日進月歩ですから情報収集は必須です。
だから、卒業後は本人の治療に対する姿勢が問われます。
賢い消費者になるためにあなたができることは、
「 先生は継続教育を受けられていますか? 」
と聞いて判断をすることです。
キネシオロジー × はりきゅう
本日の要点
「 主体的になると良い結果がでる 」
本校では全国でも珍しくキネシオロジーを導入していて、
希望者には修了書も発行しているんですよ。
◆ アルファ医療福祉専門学校だから学べる
キネシオロジーは日本語では「 運動の学問(運動学)」
と訳されます。
私が学生に伝えているのはタッチフォーヘルス〔TFH〕
というキネシオロジーです。
「 運動のしくみ 」という章がリハビリテーション医学の
教科書に含まれていたのですが、カリキュラム改正にともない
鍼灸の授業の中でも「 運動学 」が必須になりました。
授業の中では通常の「 運動学 」を展開しているのですが、
意欲がある学生に対しては授業外に「 応用運動学 」という
通常では教わることのできない特別な学びを提供しています。
◆ 応用運動学【AK】とタッチフォーヘルス【TFH】?
応用運動学【AK】はドクターオブカイロプラクティック(D.C.)
のジョージ・グッドハート博士がまとめたテクニックです。
AKには「 伝統中医学の経絡 」の考え方も組み込まれています。
故脇山D.C.から最初にAKを教わって、仲井D.C.、栗原D.C.と
学びを深めていく中で「 タッチフォーヘルス【TFH】 」という
新しいキネシオロジーと出会ったんです。
「 学生さんに東洋医学の不思議を面白くお伝えできる 」
こんな思いが湧いてきて ”これだ” って直感したんですよ!
AKの共同開発者 ジョン・シーD.C. が心理学者の奥さん
キャリー・シー と共に一般向けのセルフケアのワークを
教え始めたのがTFHの始まりです。
*TFHはアプライドキネシオロジー〔AK:応用運動学〕を
土台に派生したキネシオロジーですから運動学の仲間です。
TFHは伝統中医学の「 氣 」をベースに構造学や心理学を
取り入れて構成しているため、鍼灸と相性ばっちり!
身体の痛みだけではなく心の痛みにも対応できます。
◆ 医療モデルの限界と新しい可能性?
「 先生、治してください 」
「 はい、では私があなたを治療しましょう 」
このような関係は「 医療モデル 」と云われています。
鍼灸師も医療従事者に分類されていますので、
はりきゅう治療も基本は医療モデルなんですね。
養成施設には、患者さんを鍼灸で治してあげたいという
優しい学生さんが学びに来ています。
でも、私はあえて学生さんには医療モデルではない
「 私は治療をしません。あなたの人生を
より良くするためのお手伝いをします。 」
というスタンスの「 教育モデル 」もお伝えしています。
医療モデルでは、施術者が問診や検査をして治療方針や
治療方法を決定して同意を得て治療します。
痛みであれば、なぜその痛みが起こっているのかを判断して、
「 先生にお任せします 」となれば治療をするわけです。
医療モデルだとどうしても「 治してもらいたい 」という
依存心(受動的な態度)が生まれやすいんです。
教育モデルでは問題解決のカギを握るのは本人と教えます。
「 自分の問題 」として向き合い取り組むことになります。
ここがスタンスの違いです。
カウンセリングをしていく中で、問題を明確にして、
その問題をどうしたいのか?を一緒に考えていくことで、
患者さんが主体的(能動的)に動くことになります。
人生は主体的に行動するだけで大きく変わります。
依存から脱却して自分で自分の責任を取ろうと
意識が変容するからなんです。
誰のカラダでもない自分のカラダなんですから
自分の責任において主体的になることが必要です。
これを「 自己責任モデル 」といいます。
良し悪しではありません。
どちらのタイプの患者さんにも対応できるように
施術者が精通していることが必要と云うことです。
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