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本当の基準値を読んで
「 病なき時、かねてつつしめば病なし。
病おこりて後、
癒ゆることおそし 」
貝原益軒は自著の『 養生訓 』でこう記している。

【訳】
病気ではない健康な時に自分自身をつつしんで養生をしなさい。
ここでの大切な教えは
「 病なき時につつしむ 」だ。
これが簡単そうでむずかしい。
・食べ過ぎ飲み過ぎ
・睡眠不足
・運動不足
・夜更かし
・自分の心に嘘をつく
など

一見たいしたことなさそうな事柄も
重なっていくと重大な事象へと様変わりする。
私の場合は…50歳を超えたあたりから
確実に「 疲れやすい 」カラダになった。
そう、翌朝がすっきりと目覚められない。
この「 すっきりと起きられない 」というのは、
スマホに例えるなら「 充電不足 」という状態だ。
このままでは仕事の効率は確実に落ちる。

早く寝て睡眠時間を確保することが必要だ。
30代は4~5時間の睡眠でも元気だったなぁ
と昔を懐かしみつつ早めに寝て充電を心がける。
カラダからのメッセージを感じた時が
改善のチャンス![]()
ここで対処をしないとやがて健康が破綻する![]()
昔は…、若いころは…
こんな言い訳をつい言ってしまいがちだが、
誰もが刻一刻と死に近づいている。
産まれてある時期までは成長するが、
そこから先は「 衰え 」てくるのだ。
転がり落ちるように一気に衰える人もいれば、
徐々に気がつかないうちに衰えてくる人もいる。
そう、人それぞれだ。
だから、平均値を基に健康や病気と判断する
現代西洋医学の「 健康診断 」だけでは
把握できないことも出てくる。
機械のように壊れた個所を修理したり
交換するのではなく、
丸ごとのカラダとして個人に合わせてバランスをとる。
ここが東洋医学の強みだ![]()
心身の状態を丸ごとのカラダとして把握して
個々に合わせてバランス調整できるのが鍼灸の魅力だ![]()
いまある症状を「 治す 」ばかりが鍼灸師の仕事ではない。
西洋医学が見逃した些細なカラダの変調を
独自の視点で捉え調整したり、日常の生活習慣の指導も
鍼灸師に求められている仕事なのだ。
高齢者が増加し医療費が破綻しかけている現代、
本当に必要なことは貝原益軒のいう
「 養生 」という考え方だと思う。
P.S.
東海大学名誉教授の大櫛陽一氏の
を読んでいてふと気になったことを記した。

p.p.s.
「 卒業祝い特別セミナー開催 」
本校は卒業生とのつながりをとても大切にしています。
卒後研修の一環で同窓会とタッグを組んで
定期的にセミナーを開催しています。
今回は…
元筑波技術短期大学学長 名誉教授 西條 一止氏
を招いて「 鍼灸の科学的挑戦 」というテーマで
実技指導と講義を行います。
2020年3月4日〔水曜日〕
9:20〜12:35
2号館 鍼灸実技室

在校生と卒業生が顔を合わせる場として、
就職活動や業界の情報を仕入れる場としても
活用されています。
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