東洋医学あれこれ　その20「 人には、人の温もりが必要 」

「 オンライン授業でもいいですね 」

つい先日、教員が濃厚接触者となり
２週間ほど出勤できない事態になっても、
振替ることなく携帯カメラとパソコンを繋いで
教員と双方向通信で通常授業を行ったばかりです。

固定式カメラとハンディカメラの２台使いで、
手元も映しながら先生に細かくチェックして頂けたせいか、
「 学校来ないでオンラインでも良いですね 」
なんて言われる始末です。

慣れというのは恐ろしいもので、
２年前に戸惑いながら始めたオンライン授業も
今では手慣れたもので学生さんも教員も
すんなりと受け入れられる様に「 順応 」しました。

ただ、座学授業や会議などならまだしも、
「 宅飲みしよう！ 」というのはちょっと…
個人的には、美味しい料理とお酒はお店が良いです。

本日の要点は

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COVID-19（SARSコロナウイルス2）の影響で、
一度も大学に通っていないという大学生も
オンラインやオンデマンド授業で単位を取得しています。

専門学校でも臨時的に課題学習や双方向オンラインでも
授業として認められていますので、
今回のような遠隔授業が成り立っています。

ビジネスの現場ではテレワークを採用する会社が増え、
画面越しでのオンライン会議も珍しくなくなりました。
本校でも会議は基本オンライン。
学内に居るのにパソコン越しで会議しています(笑)

この流れは更に加速しそうです。
「 メタバース 」って聞いたことありますか？

メタ（meta=超越した）、ユニバース（universe=宇宙）を
組み合わせた造語で、仮想空間の中でさまざまな活動が
できるようになる技術です。

ザッカーバーグCEO
「どれだけ離れていても、あたかも人がそこに
いるかのように感じることができる。
メタバースが次のフロンティアだ」

仮想空間の中に社会があります。
会社、学校、ショッピングセンター、美術館…、
全ては仮想空間の中にあります。

仮想空間の世界には自分の分身「 アバター 」で
入ることになります。
アバターが着る服やデジタル作品、
さらには土地まで売買されています。

本校でオンライン会議で使用しているteamsでも
アバターで参加できるようにするMesh for Teamsを
今年にも提供する計画が発表されています。

本校の会議も思い思いの格好をしたアバターで
出席する日が近いかもしれません。

参考：What is Microsoft’s Metaverse?
参考：会議サービス「Horizon Workrooms」

社会が変化することで、教育の場も変わるでしょう。
ここから先は予想ですが…。

現在は、全国のはり師きゅう師の養成校で
独自に授業が行われていますが…

VRゴーグルを装着して仮想空間で学ぶ世界が
標準になります。
全国の学生が同じ空間を共有するイメージです。

それこそ、一番わかりやすい先生の授業を、
どこにいてもアバターで受講できるようになります。

手から手への技術の伝承は仮想空間では難しいため、
養成校の役割は「 技術の伝承 」に特化されます。

VR技術を駆使してドライブシミュレーターの様に
仮想現実で臨床体感できるようになります。

臨床の場での失敗は許されません。
ですが、失敗を恐れていては上達もありません。
そこで、VRを駆使したシミュレーターの出番です。

因みに、医療の現場ではすでに導入され始め、
今後も拡大を続けていくと予想されます。

参考：手術のシミュレーター

シミュレーターの利点はなんて言っても、
安心して失敗ができることです。

医療面接、整形外科的検査法、東洋医学的な診断…
様々なシーンを事前に仮想空間で訓練して、
リアルの対人訓練に展開させます。

そして…。

こんな近未来は来るか来ないか？
それは分からないのですが、分かっていることは、
リアルの世界ではりきゅうは必要とされることです。

これからもどんどん便利な世界になっていきますが、
そこに人間がかかわっている以上、
死と病気、健康と幸せは永遠のテーマです。

健康と幸せのお手伝いをする私たちの仕事は、
リアルなつながりが希薄となるこれからの世界で
必ず求められます。

なぜ？
「 生きること 」とは、「 温もりがある 」こと、
人には、人の温もりが必要だからですよ。