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⑨パニックの対処法 筋とココロと鍼灸治療
「息ができない」
また寒い季節がやってきた。
冬の冷たい風が嫌い、いや怖い。
それは、向かい風を切りながら自転車を
一生懸命に漕いでいた時に起こった。
今までに経験をしたことのない恐怖感だった。
自転車を止め、風に背を向けしゃがみ込み
しばらく苦しさに耐えていた。
苦しい、このまま呼吸ができなくて
死んでしまうのではないか？
焦る気持ちと心臓の鼓動、手のふるえ、
ハァハァと息をしても吸えない。
動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震え
突然理由もなくこの様な発作を引き起こす状態を
パニック障害と云いう。
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セラピーを受けて気がついたのだが、
パニック障害が出現した頃にこんな出来事があった。
楽しかった日々を思い出し悲しみ、
心にぽっかりと穴があいたような空虚感、
1人になってしまった恐怖感、
去っていった彼女への執着…
そう「失恋」をして心が傷ついていたのだ。
セラピーの中でパニック障害の対処法を学んだ。
症状がではじめたらある方法をするだけで、
不思議なくらいに軽減していく。
その方法はESR〔イーエスアール〕というものだ。
E＝エモーショナル
S＝ストレス
R＝リリース
感情ストレスの開放テクニックといわれている。
やり方は、おでこの上に軽く手を置くだけだ。
ストレスで頭を抱える人はよく見かけるが、
本能的におでこに手を当てているのであろう。
例えば…学生であれば、
テストと聞くだけで頭が真っ白になる。
実技のテストで先生に見られると手が震える。
テスト勉強を何から手を付けてよいか分からなくなる。
覚えたのに…喉まで出かかっているのに…
嫌なことがあってイライラしている。
テストでいい点数が取れないと恥ずかしい。
etc
ストレスで困ったなと思ったら、おでこに手を当てる。
この方法を覚えておくだけでも人生が楽になる。
＊タッチフォーヘルスの筋肉と経絡の関係
さらに人生をより良くしたい場合は、
目標を定めて経絡のバランス調整をすることもできる。
はりきゅう施術では心の問題を抱える方が多く来院する。
身体の痛みばかりでなく、心の痛みにも対応できる
はりきゅう師に育って欲しい。
p.s.
先日も、校内で過呼吸で倒れこんでいる学生さんに
この手法を用いて手当をしたばかりだ。
呼吸〔気〕が乱れているときにはESRが役に立つ。
5分ほどおでこに手を当てていると呼吸も落ち着き、
起き上がって授業にもどることができた。
気が元に戻ると「元気」になるのだ。
いやー、鍼灸って素晴らしい。
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