東洋医学あれこれ　その17「 いまを生きる 」

この時期になるとよく聞く言葉があります。
なんだか分かりますか？

はり師・きゅう師国家試験まであと44日。

お尻に火がついて冬休みに本格的に勉強を始めたら、
少しずつ覚えてたことが繋がってきて、
「 なーんだ、こういうことか！ 」
と面白くなってきた様子です。

当然、面白くなれば進んで勉強もするので、
伴って成績もグングン上がってきたんです。
でも、国家試験ボーダーラインまで届かない。

「 もっと早くから勉強すれば良かった！ 」
となるわけです。

本日の要点は

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解剖学はお好きですか？

では、一風変わった解剖学を紹介します。
「 感情の解剖図鑑 」

出版社 ‏ : ‎ 誠文堂新光社 (2017/3/10)
著　者：苫米地 英人
＊著者の苫米地博士は認知科学者、計算機科学者で多数の書籍を出版

冒頭の松下幸之助氏の名言を解剖したいと思い、
苫米地博士の本を読みなおしました。

この時期ともなるとクラスの３分の２は
ボーダーラインを越えて安全圏に入ります。

しかし、早くから受験勉強をスタートさせても
一定数の学生からは、

「 もっと早くから勉強していれば… 」
「 国家試験が不安で心が落ちつきません 」

未来→「 心配（不安）」　過去→「 後悔 」

という言葉が漏れます。

高度に発達した脳の前頭前野〔ぜんとうぜんや〕の
働きが不可欠で、他の動物には無く、
人間だけに与えられた感情なんだそうです。

「不安」や「後悔」を感じている＝人間である証
おめでとう！　あなたは人間です。
「 良かった人間なんだ！ 」とはならないですよね(笑)

◆「 不安 」ってなに？
自分や自分が大切にしているものが何かに
脅かされていると感じたり、何か良くないこと
が起こるのではないかと感じたりして
心が落ち着かない状態。

不安は、「 Aという事柄が起こるとBという事柄が起こる 」
のような因果関係のパターンが大きく関わっているため、
脳に何かの体験や思考をするたびに、過去のパターンと
照らし合わせて評価をしているようです。

試験をやるたびに良い思いばかり経験していたら、
「 試験 」と聞いたら「 早くやりたい！ 」となり、
嫌な思いばかりしていたら、不安や恐怖になるわけです。

嬉しくないことに、強い不安や恐怖はIQを下げ、
冷静な判断が出来ずに決断を誤りやすくするそうです。
試験の不安を考えれば考えるほど馬鹿になります。

えー、どうすればいいの？

解決策は「 パターンを壊し再構築する 」です。
＊自分の感情の癖を変える方法は、また今度教えますね。

もう一つ「 予測できるリスクをしっかりと
把握して、適切に対処をする 」ことです。

頭の中にある不安をノートに書き出してみてください。
書いた不安の下に対処法を考えて書いてみましょう。
適切に対処すれば漠然と感じる不安は少なくなります。

そもそも論ですが、人生のある時点での選択が
正しかったかどうかを正確に評価することなんて
不可能です。

また、別の選択をした人生を実際に歩むことも
出来ません。

思い返してください。
あなたはベターな選択をしませんでしたか？

人はたいていよさそうな方を選ぶものです。
敢えて、悪そうな方を選ぶ人は珍しいですよね。

つまり、あなたが選択を繰り返した末にたどり着いた
最高の結果を手に入れているという事です。

常に前向きにより良くなることに向かって進む。

具体的にどうなっていたいのか？を常に想像して、
「 いまこの瞬間をゴールに向かって生きる 」
こんな生き方を続けたら運命変わりますよね。