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⑦首が痛い 筋とココロと鍼灸治療
「 首 」と聞いてあなたはどこを思い浮かべますか?
多くの人は、肩と頭の間のクビレではないでしょうか?
1年生の授業での一コマ ↓↓
学生さんの中に「首が痛い」方が居ましたので、
モデルをお願いして授業をすすめます。
私
「首が痛いと訴える患者さんが来院しました。
あなたはまず何をしますか?」
学生
「話を聞きます」
私
「いいね~」
患者さんがお見えになったら、
患者さんの訴えをよく聞くことがとても重要です。
図「新版 経絡経穴概論」
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私
「痛む場所はどこですか?」
患者さんに痛む場所を聞いて、指で示してもらうと
肩甲骨の上〔☆印〕の所でした。
「首」という言葉だけでは患者さんと施術者との間で
解釈の違いが起こる可能性があります。
患者さんの訴える痛みの部位を明確にすることで
治療方法も見えてきます。
また、痛みがあると動きも制限されます。
そこで、痛みにフォーカスするのではなく、
可動域〔かどういき〕に注目します。
*可動域:どのくらい関節を動かすことができるか?
私
「首の動きはいっけん複雑に見えますが、
実は関節の動きはたったの6つです。分かる人?」
学生
「屈曲〔くっきょく〕:首を前に倒す、
伸展〔しんてん〕:首を後ろに倒す、
側屈〔そっくつ〕:耳を肩につける、
回旋〔かいせん〕:隣を見るです。」
*側屈と回旋は左右あるので、動きは6つです。
私
「正解!」
「では、どの動きで痛いか教えてね」
学生
「はい」
私
「まず、アゴを胸に付けて」
「次に、天井を見て」
「次は、肩に耳を近づけて」
「最後、身体はそのままで隣を見て」
「どの動きが一番辛い?」
学生
「後ろに倒す時、ピキって」
首を後ろに反った時にピキッと痛いとのこと、
後に反るための筋肉は 脊柱起立筋 です。
*脊柱起立〔せきちゅうきりつきん〕
脊柱起立筋は、膀胱経〔ぼうこうけい〕と関係があり、
肩甲骨の上部には 膀胱経 が通っていますので
もしかしたら関係があるかもしれません。
*タッチフォーヘルスの筋肉と経絡の関係
私
「その痛みを10としたとき他は?」
学生
「左側屈が5」
「左回旋が3」
「屈曲が1」
「あとは大丈夫です」
私
「痛みが有ると、動きに制限がかかるのは分かった?」
クラス
「はい」
痛みは主観的なものです。
「1」痛くても「10」痛くても痛いと表現しますので、
レベルの差を1~10の10段階評価で見える化します。
また、聴いておくことで調整した後にどれだけ
変化したかも確認ができますよね。
私
「痛みは分かりました。」
気血の通う経絡に滞りが起こると強い痛みが出る
と東洋医学では考えています。
私
「授業で経絡の流れは教わっていると思うので、
手で経絡を3回づつなぞってみましょう?」
クラス全員で任脈、督脈、肺経、胃経…肝経の順に
経絡の流れを復習です。
私
「はい、全ての経絡をなぞりました。
これで気血も滞りなく流れています。」
「どう、何か感じる人は?」
クラス
「暖かく感じます」
「なんだか身体の動きがスムーズ」
「顔が赤くなった」
…
私
「おー、みんな敏感だねー」
「さて、モデルさん動きはどう変わりましたか?」
学生
「えっ?楽に動けます」
私
「さっき、やる前に後ろが10と言っていたけど今は?」
学生
「えっ、3?いや2くらい」
クラス
拍手
私
「半年で教わったことでこんなに結果が出るんだよ!」
「これから鍼やお灸も使えるようになるから
そうなれば…分かるよね!」
①経絡に流れる気血が滞ると激しい痛みが出ること、
②痛みがあると可動域制限が起こること、
③気血の流れを元に戻すと可動域が良くなること、
④可動域が良くなると痛みは軽減していること
を学びました。
いやー、鍼灸って素晴らしいですね。
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