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鍼灸学科

東洋医学のおはなし~気滞~

気の病態第2回は「気滞」です。

読んで字のごとく、「気」「滞った」状態です。

気は、活動性の高い物質で体の中を常に駆け巡っています。

その気が様々な原因で、上手く流れなくなってしまった状態を「気滞」といいます。

前回ご紹介した「気虚」は気が不足して起こる、の病態でした。

反対に、今回の「気滞」の病態です。

 

気滞が起こる原因として、情志(感情、情緒)の過剰な変化が考えられます。

情志とは、怒・喜・思・憂・悲・恐・驚といったものがあります。

そしてこれら情志の変化は気機、つまり気の運動に影響を及ぼします。

例えば、怒りの感情があると、気機は上昇しやすくなります。

イライラして怒っているときは、気が上にのぼるような感覚を経験したことがある人はいるのではないでしょうか??

また、邪気によって気の流れが阻まれることもあります。

 

気滞のときに見られやすい症状は次のとおりです。

胸悶や胸肋部痛が特徴的に出てきます。胸のあたりや、肋骨のあたりの痛みや不快感を生じます。

気滞の時に感じる痛みは、脹痛といわれ、脹るような感覚を伴う痛みであることも大きな特徴です。

さらに、気の流れが悪くなると、消化器系の動きにも滞りが生じるため、お腹の膨満感も起こってきます。

鍼灸治療では、気機や気の流れとの関係が深い肝を調えるために、太衝という経穴を使います。

セルフケアとしては、ストレッチや軽い運動がオススメです。

 

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東洋医学のおはなし~気の作用①~

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