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鍼灸学科
東洋医学のおはなし~気逆~
今回は「気逆」についてです。
気の運動、気機には昇・降・出・入といった方向性があります。
そのうちの、昇と降に注目してみましょう。
昇ると降りるは正反対の動きです。
正反対の動きが両方正しく働いて、バランスを取り合っています。
ですが、何らかの原因によってこのバランスが崩れて昇るといった気機が過剰になった状態を気逆といいます。
気逆は前回ご紹介した、気滞とともに影響しあって起こることが多いとされています。
情志の失調、つまり感情や情緒の過剰な変化によって、上昇する気の運動が強くなりすぎてしまうと気逆は起こります。
気が上逆するので気逆と表現します。
症状は、気が上昇して、上部(頭部)に影響を及ぼすと、頭痛やめまいを引き起こします。
昇という気機は怒という情志と関係が大きいので、気逆になるとイライラしやすくなります。
それ以外にも、悪心・嘔吐、げっぷ(噯気)、しゃっくり(吃逆)なども起こってきます。
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