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前鋸筋 〔肺経〕 筋肉と東洋医学No.14
主要な14筋肉も残り2つとなりました。
さっそく、本日の筋肉についてご紹介しましょう。
【今日の筋肉】
前回はロープなどを上から下に引くときに働く
大胸筋胸肋部でした。
今回は、肩甲骨を前に押し出す動きのある
ノコギリの形に似た前鋸筋〔ぜんきょきん〕です。
腕立て伏せをするときに肩甲骨が後ろに
飛び出てしまうのは前鋸筋が弱っている証拠です。
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東洋医学では人体には14本のエネルギーの流れ
があると考えているのですが、
前鋸筋は「肺経〔はいけい〕」と関係しています。
〔写真〕医道の日本社
「前鋸筋」
引用:筋肉を覚えよう
起始:第1~9肋骨
停止:肩甲骨内側縁
神経:長胸神経(第5~7頚神経)
作用:肩甲骨の外転、上方回旋
経絡:肺経〔AM3~AM5〕
筋反射テストのやり方は、
動画を観ながらマネをしてみて下さい。
【やり方】
<セルフ>
手のひらを地面に向け、肘を伸ばした状態で
腕を前に肩より高く挙げ、肩甲骨を意識して
腕を前方に突き出します。
次に突き出した腕をもとの状態に戻します。
数回繰り返してみて下さい。
腕を前方に突き出す時に緊張する筋肉が
前鋸筋です。どうですか?
動かしたときに左右同じように感じますか?
どちらかの動きにぎこちなさや重たさ、
あるいは痛みを感じるかもしれません。
楽にスイスイ動けば正常です。
<セッション>
近くに手伝ってくれる人がいれば、
片手で肩甲骨を触れて肩甲骨の動きを
モニターした状態で、手首より少し肘よりの部分を
地面の方向に押してもらいます。
あなたは、息を止めずに楽にその場所で
止めて居られれば、前鋸筋がしっかりと
機能しているということです。
【バランス調整】
カチッと止まっている気がしなかったり、
動きにぎこちなさや重たさ、痛みを感じた人は
肺経のエネルギーを流してみましょう。
肺経は、鎖骨の外方の烏口突起の下より始まり
上腕と前腕の外側、手首の橈骨動脈拍動部を通り
母指の外側端まで 流れています。
〔写真〕医道の日本社
胸から腕の外側を通り手の親指に向かって
3回ほど撫でおろします。
<再テスト>
もう一度、動かしてみたり、
押して圧をかけてもらってください。
先ほどより楽になっているでしょう。
他にもバランス調整方法は有りますので、
うまくいかなくても安心してくださいね。
学校説明会や公式クラスで詳しくお伝えします。
筋肉と東洋医学の気の流れは
関係しているなんてビックリですよね。
ジョージ・グッドハート博士が
この関係を見つけたんですよ。
アプライドキネシオロジー 〔以下AK〕という
徒手療法としてまとめあげられているんですが、
このテクニックに出会った時は
カラダの中に電気が走るほどに衝撃的でした。
AKの開発に携わっていたジョン・シー博士は、
筋肉と感情(ココロ)の関係をさらに発展させて、
タッチフォーヘルス〔以下TFH〕という
新しいテクニックをリリースしたんですよ。
心とカラダは繋がっていることは
誰もがなんとなく知っていますよね。
東洋医学も「心身一如〔しんしんいちにょ〕」、
肉体と精神は一体のもので切り離すことができない
という哲学を大切にしていますので、
これまた衝撃的でした。
タッチフォーヘルスは、はり師・きゅう師にも
是非とも身に付けて貰いたいテクニックです。
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