マロン先生のやさしい東洋医学　「五行について④」

「 五行のはなし④　五行と人間関係 」

マロン先生：
相克と相生の関係性は少し慣れたかしら？

ハマグリ（学生）：
はい、教科書に書いていないことまで
教わっているのでとても楽しいです！

マロン先生：
そう、それは良かったわ！
じゃ、少し実践的なこと考えてみましょう。
題して「 五行と人間関係 」ね。

「 ほんと、Kさんの言動にイライラします 」

ハマグリ君、こんな患者さんが来たらどう考える？

ハマグリ（学生）：
これを相克・相生の法則で考えるんですか？
う～ん？　教科書に書いてないからなぁ～

マロン先生：
そう、教科書に書いていないから面白い！
この考え方は、禅カウンセリングの創始者
石丸賢一さんのオリジナルワークなの。

相談者が Kさん の言動にイライラするのよね。
Kさん を「 木 」に置いて次の質問するの。

①相談者を相克（木剋土）の「 土 」に立たせて、
　木に居るKさんをみて、
　「 あなたは Kさん からの影響を受けるんですね 」
　その時に感じることを色々と話してもらいます。

②相談者を相克（金剋木）の「 金 」に立たせて、
　木に居るKさんをみて、
　「 あなたは Ｋさん を制限していませんか？ 」
　その時に感じることを色々と話してもらいます。

③相談者を相生（水生木）の「 水 」に立たせて、
　木に居るKさんをみて、
　「 あなたは Ｋさん に何を与えていますか？ 」
　その時に感じることを色々と話してもらいます。

④相談者を相生（木生火）の「 火 」に立たせて、
　木に居るKさんをみて、
　「 あなたは Ｋさん から恩恵を受けていませんか？ 」
　その時に感じることを色々と話してもらいます。

私たちは関わり合いの中で生きているので、
一方的に何かが起こることはまれなの。
色々な視点に立ってものを観ると、
気が付くことも多いのよ！

ハマグリ（学生）：
なるほど、相談者の視野が狭くなっていると
考えるのですね。

マロン先生：
悪い意味じゃなく、多くの場合「 問題です 」
という人の中に問題があるのよ。
自身に問題があると思うと解決策は見つかるけど、
自分の外に問題があると思うと相手が変わらないと、
問題は解決しないでしょ？

ハマグリ（学生）：
でも、相手に問題があるときもありますよね。

マロン先生：
そうね。それでも、
最終的には自分で選択をすることになるの。
相手に対する対応を決めるのは自分だからね。

ハマグリ（学生）：
だから、様々な視点でKさんとの関係を見つめて
自分で考える機会が必要なんですね。

マロン先生：
そうね。
意外と ”自分勝手な見方をしていたな！” と
気が付くことが多いのよ。
ハマグリ君も人間関係で困ったときに
この「 五行と人間関係 」のワークを思い出してみて！

＜引用＞
・東洋医学のしくみ　新星出版社
・禅カウンセリング

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