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知っていますか?病気のこと 5 麻疹・はしか
今回みていく麻疹はいわゆる「はしか」で麻疹ウイルスに感染することで発疹を起こす急性感染症です。
２００７年に大流行し各地で学校閉鎖など大きな問題が起こり、麻疹の排除に成功した先進国から麻疹輸出大国を呼ばれていました。その後厚生労働省が「麻しんに関する特定感染症予防指針」を策定し発生拡大を防ぐためワクチンの予防接種スケジュールの見直しなどを行い、麻疹のウイルス解析し日本で発生している麻疹は日本産ではなく海外から持ち込まれたものであると分かりました。2015年遂に麻疹排除国であると世界保健機関西太平洋事務局（WPRO）に認定されました。
ただし上記の通り海外由来の麻疹が日本でも発生していますので油断は出来ません。
ワクチンはＭＲワクチンと呼ばれるもので麻疹と風疹の２つがかかりにくくなるものが入っています。
定期接種が設けられ１歳代で１回目、小学校入学に２回目を摂取します。
感染経路をみていきましょう
空気感染、飛沫感染、接触感染と様々な感染経路があり、麻疹は感染力が極めて強いものであり免疫を持っていない人は１００％感染すると言われます。一度感染すると一生免疫を獲得するので昔は二度無し病と俗称されてました。感染力が強いため学校安全保険法により「解熱した後３日を経過するまで」となっています。
症状をみていきましょう
感染後に潜伏期１０～１２日（発症するまでの期間）を経て発症する。
３８℃前後の発熱が２～４日間続き、咳、咽頭痛などの上気道炎症状や結膜炎などが現れ次第に増強する。
発疹は耳の後ろや顔から出始め２日後には全身に広がる。
肺炎や脳炎など合併症（他の病気にかかる）がなければ７～１０日後に回復する。
発疹出現前に頬粘膜にコプリック班と呼ばれる白いあわ粒状の斑点がみられるのが特徴です。
治療をみていきましょう
特効薬はなく症状を軽くする対症療法として解熱剤などで治療していきます。
前回までの水痘帯状疱疹や風邪に症状が似ている部分があるので発熱や発疹が出たら病院行きましょう
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