柔道整復師になるには?必要な資格の取り方や仕事内容について解説柔道整復師資格取得までの流れや仕事内容について解説!
柔道整復師とは
柔道整復師の仕事内容とは?
柔道整復師とは、スポーツや日常生活において起った、打撲や捻挫、脱臼等の損傷に対して手を使った応急処置や医療的補助を行う職業です。
施術を通して回復を目指し、柔道整復師が難しい場合は医療機関への紹介を行い、患者が日常生活に復帰できるように支援します。
柔道整復師になるためには、柔道整復師試験に合格し国家資格を得る必要があるので誰でもなれるわけではありません。
なお、柔道整復師は名前に「柔道」が含まれていますが武道の柔道ではなく、人を活かす「柔道整復術」に基づいています。
そのため、柔道専門の治療を行うわけではありません。
武道の柔道を「殺法」として、柔道整復術は人を活かす「活法」という位置づけです。
柔道整復師になるために必要な資格
柔道整復師になるために必要な資格とは?
柔道整復師になるために必要な資格と条件として、以下が挙げられます。
・柔道整復師養成施設として認定された大学や短大、専門学校の卒業
・柔道整復師試験の合格
学校では、解剖学や生理学、病理学、衛生学などの柔道整復師として働くうえで必要な知識及び技能を3年以上習得する必要があります。
その後、柔道整復師試験に合格することで、柔道整復師として働けるようになります。
柔道整復師試験の試験科目および、試験方法は以下の通りなので参考にしてみてください。
(1)試験科目
解剖学、生理学、運動学、病理学概論、衛生学・公衆衛生学、一般臨床医学、外科学概論、整形外科学、リハビリテーション医学、柔道整復理論及び関係法規
(2)試験方法
筆記試験により行う。ただし、重度視力障害者(視力の良い方の眼の矯正視力が0.03以下の者、視力の良い方の眼の矯正視力が0.04かつ他方の眼の矯正視力が手動弁以下の者、周辺視野角度(I/4視標による。以下同じ。)の総和が左右眼それぞれ80度以下かつ両眼中心視野角度(I/2視標による。以下同じ。)が28度以下の者、両眼開放視認点数が70点以下かつ両眼中心視野視認点数が20点以下の者その他点字、試験問題を録音したDAISY-CDを使用しなければ受験が困難と文部科学大臣の指定した学校の長又は都道府県知事の指定した養成施設の長が認めた者)に対しては、申請により点字、試験問題を録音したDAISY-CDの使用又はその併用による受験を認める。また、弱視者(視力の良い方の眼の矯正視力が0.15以下の者、周辺視野角度の総和が左右眼それぞれ80度以下かつ両眼中心視野角度が56度以下の者、両眼開放視認点数が70点以下かつ両眼中心視野視認点数が40点以下の者その他試験時間を延長しなければ受験が困難と文部科学大臣の指定した学校の長又は都道府県知事の指定した養成施設の長が認めた者)に対しては、弱視用試験による受験を認める。
柔道整復師が活躍できる場所・仕事内容
柔道整復師が活躍できる場所とは?
柔道整復師として働ける場所の一例として、以下を紹介します。
・接骨院
・病院
・介護施設
・スポーツトレーナー
柔道整復師として、患者さんのケアやスポーツ選手のサポートを行い、良いパフォーマンスを引き出す手伝いが可能です。
接骨院・整骨院
接骨院で、柔道整復師は患者の骨折や脱臼、打撲などのケガに対して施術を行います。
施術をすることにより、患部の痛みや腫れを軽減して日常生活に早期に戻れるようにしています。
状態によっては、接骨院で対処が難しいケースがあるため、病院への案内を行い適切な処置をすることも仕事の一貫です。
場合によっては、症状が療養費に当たる場合は保険診療にて対応するケースがあるため、健康保険についての一定の理解も必要です。
病院
柔道整復師は病院にて、患者の日常生活への復帰を支援します。
勤務先としては、外科や整形外科など柔道整復師が対応する領域において、医療行為が必要な科で従事します。
その上で、医療行為を行った後の補助的な施術を行い、より早く症状が良くなる手伝いをするのが柔道整復師の仕事です。
介護施設・リハビリテーションセンター
介護施設では、柔道整復師の資格を活かした機能訓練指導員として、介護者が日常生活に復帰できるように歩行訓練や筋力向上などを支援します。
リハビリテーションセンターも介護施設同様に機能訓練指導員として、ケガの後遺症をなるべく減らし、日常生活に復帰できるお手伝いをします。
機能訓練指導員については、機能訓練指導員が配置された施設において、柔道整復師を含む国家資格保有者が6カ月間働くことによって資格の取得が可能です。
柔道整復師として得た、解剖学や生理学、病理学、衛生学の知識は機能訓練指導員としても活きるでしょう。
スポーツトレーナー
柔道整復師は、解剖学や運動学に精通していることから、スポーツトレーナーとしても活躍できます。
スポーツトレーナー自体は、必須の資格が設けられてはいませんが、人体の構造を理解した柔道整復師であれば活躍できます。
スポーツ選手の異変にいち早く気が付き、応急処置や医師への伝達を行い最高のパフォーマンスを引き出すお手伝いをします。
柔道整復師の1日のスケジュール
柔道整復師の1日のスケジュールとは?
柔道整復師の1日のスケジュールとして、鍼灸院に勤めているという前提で以下を紹介します。
あくまで例であるため、鍼灸院や鍼灸接骨院などの各施設によって異なるため参考程度としてください。
◎出勤
白衣に着替え、ベッドにシーツを敷くほか、タオルの用意などの準備を行う
◎ミーティング
来院予定などを含めるほか、注意事項をミーティングで共有
◎診療開始
予約に合わせて施術を行う
◎昼休憩
◎午後診療開始
◎診療終了
後片付けを行い、カルテの作成や整理を実施。その後終礼を行い帰宅
柔道整復師の給料
柔道整復師の給料は?
柔道整復師の給与として、厚生労働省が運営する職業情報サイト掲載の求人統計データによると年収443万円というデータが出ています。
後述する就業形態で、自営・フリーランスの就業形態が多いことから、開業している柔道整復師が多いことが読み取れます。
将来性として、高齢者が増加し身体の不調を訴える方が増えることで、柔道整復師の需要が高まることにより給与増も期待できるでしょう。
柔道整復師の就業形態
柔道整復師の就業形態は?
厚生労働省のデータによると、柔道整復師の80.3%が自営・フリーランスとして働いていることがわかりました。
ある程度の経験を積んだ後に、開業する方が多いことがわかります。
国家資格であることから、資格保有者にしかできない施術があるため、需要は一定あることから開業をしても経営が成り立つと考えられます。
スポーツトレーナーとしても活躍できるため、選手専属の柔道整復師として従事する方も多いでしょう。
柔道整復師になるための専門学校・大学等の選び方
柔道整復師になるための学校の選び方は?
柔道整復師になるためには、専門学校や大学などで技能や知識について3年以上修学する必要があります。
一方で、柔道整復師について学べる学校は多くあるため、以下の点に注意して選びましょう。
・資格合格率
・就職率
・資格・就職に対する指導の丁寧さ
学校選びに成功すれば、資格取得に関して手厚いフォローを受けられるほか、学校のネットワークで就職活動も円滑に進められます。
資格合格率
柔道整復師になるためには、国家資格に合格する必要があります。
資格合格率を左右するのは、教員の指導がいかに丁寧なのかが関係します。
全国平均が両資格約70%であるため、指標としてこれを上回る合格率の学校に入学しましょう。
なかには、合格率90%を超える場合があるため、合格率が高い学校を選び資格合格の可能性を上げることをおすすめします。
就職率
就職率は、学校卒業後に柔道整復師として働けるかどうかを決める重要な指標です。
就職率が高いほど、卒業後の就業先に不安を覚える必要がないため、安心して入学できます。
また、就職率と共に就職先の実績が公表されていることがあるため、卒業後に目指したい勤務先があることもひとつの選定ポイントです。
開業を目指したい場合、開業に繋がる経験が得られる求人を紹介してくれるかどうかも重要な選定ポイントです。
資格・就職に対する指導の丁寧さ
資格試験や就職活動に対し、学校側にサポートをしてもらえると安心して勉強や就職活動に取り組めます。
国家資格であり、合格率も62.9%と過半数はいるものの、落ちてしまう可能性も低くはありません。
実績が豊富な学校ほど、生徒一人ひとりに対し丁寧なサポートをしてもらえるため、実績をみて入学を決めましょう。
柔道整復師を目指すならアルファ医療福祉専門学校に通うのが近道
高い資格合格率+就職サポートが充実!
アルファ医療福祉専門学校では、柔道整復学科を設置し柔道整復師を目指す方に向けて講義を行っています。
過去3年の実績として資格合格率93.1%、2023年度実績として就職率も100%を達成した、徹底したサポートを受けられるので万全の体制で柔道整復師を目指せます。
柔道整復師以外の資格として、以下の資格も取得可能です。
・専門士
・機能訓練指導員
・アディダストレーニングアカデミー修了(任意)
・介護職員初任者研修(任意)
・スポーツ医学検定(任意)
・上級救命技能認定証(任意)
スポーツトレーナーを目指している方向けサポートも行っているため、気になる方は資料請求や説明会に足をお運びください。
まとめ
やりがいを感じる柔道整復師を目指そう!
柔道整復師は国家資格であり、手だけで患者の痛みや違和感を緩和する仕事です。
開業できる数少ない職種であり、接骨院や整骨院で得た経験を経て自分だけの治療院を作ることもできます。
また、柔道整復師が活躍できる場所は接骨院や整骨院に加え、スポーツトレーナーや病院など需要があります。
毎日「ありがとう」を聞けるやりがいがある仕事であるため、目指してみてはいかがでしょうか。