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プロスポーツチームのクラブハウスって?
気温の上がり下がりが激しく、すっかり秋から冬の気候になってきましたねー。
1ヶ月以上前の話になりますが、
まだ温かい日が続いていた10月の初旬、
2年生と3年生の希望者を対象に
プロスポーツチームのクラブハウスを見学させていただける機会に恵まれまして
「引率」名目で学生たちと一緒に3時間ほどお邪魔してきました。
(来年度以降の実習に組み込むための「下見」も兼ねてます)
今回お邪魔したのは町田に練習拠点がある
ラグビートップリーグ所属「横浜キヤノンイーグルス」さんです。
この日はあいにくの雨でした。
横浜キヤノンイーグルス公式HP→ https://www.canon-eagles.jp/
かつてははり・きゅう学科卒業生もトレーナーとして所属しており、
当学科とはなじみの深いチームの1つですが、
今回はヘッドトレーナーの宮崎さんにお願いして
「トレーナーの働き方を学ぶ×クラブハウスの見学会」を
開催していただきました。
実は私自身は4年前にも1度来させていただいたことがあり、
こちらへの訪問は2度目。
前回は応接室でのミーティングだけだったので
選手たちが普段使うクラブハウスの奥までは見たことがありませんでした。
国内有数の施設を誇ると言われる、
キヤノンイーグルスのクラブハウスはとにかく圧巻の一言。
まずは会議室での講義でスタート。
チームの沿革や組織、トレーナーの仕事についてのお話でした。
宮崎ヘッドトレーナーとさらにお二人、
北郷トレーナーと永正トレーナーもサポートでついていただきましたが、
特に興味深かったのが
この3名のトレーナーさんたちがどういった経緯で今、
キヤノンイーグルスのトレーナーになったのか、のところ。
学生時代はバスケットボールをやっていた宮崎さんと永正さん、
サッカーをやっていた北郷さん。
そして宮崎さんと北郷さんは鍼灸師とAT(アスレティックトレーナー)のライセンスを、
永正さんはATをお持ちでした。
3名とも元々はラグビーとは縁もゆかりもない方々なんですが、
皆さんが口を揃えて言われるのは、
ラグビーでのトレーナーを経験すると、
業界でも群を抜いたトレーナースキルが身につくこと、なんだそうです。
それゆえラグビートレーナーはその後、
他競技のトレーナーとしても有名になられる方が多く、
いってみれば「引く手あまた」ともいえる存在になるのだそう。
例えば現在バスケットボール界で活躍する有名なトレーナーさんも
元はラグビートレーナー出身だったこともあり、
「トレーナーとしての経験を積みたい」とラグビーに引き寄せられたようなのです。
確かにラグビーってまず他競技ではありえないような外傷が多いですよね。
ゲーム中に瞬時の判断をし、迅速に処置する場面が多いことや
さらにはポジションごとに能力や体格の全く違う選手たちに異なったメニューを提供することも
ラグビーのトレーナーが特化して難易度が高いと言われる所以だとか。
なるほどーーーーー!
確かにフォワード選手は大柄で高重量で
バックスの選手って小さくて足の速い選手だったりするから、
トレーニングメニューも違えば、
リハビリからの復帰においての判断基準も違うわけです。
これはトレーナーさんじゃないと知らない事情ですよね。
うわー!勉強になります。
それとプロスポーツって外国人も多いし、海外遠征の機会など、
英語は話せた方がいいらしいです。そりゃそうか。
会議室を後に見学会はスタッフルームから。
彼らがいつも仕事をしているデスクや、
練習場を見渡しながらビデオカメラからの映像を撮影できる作戦室、
映像を分析する分析室などはさすが「キヤノン」といったところ。
そして選手たちが普段使っている食堂や、
ロッカールーム、さらに浴室まで見学させてもらいました。
ロッカールーム傍らにはテーピング台があって、
実際のテーピングを学生相手に見せていただいたり、
トレーナーバッグの中身をご披露いただきました。
靴の乾燥室は「(ニオイの問題で)入らない方がいいですよ」…だそうです。
浴室ではアイスバスの有用性について説明を受けました。
ここでもうひとつ驚いたのが、
練習試合の相手チームが使用するロッカールームと
チームのロッカールームの間に浴室があるという構造。
ラグビーでは試合が終われば「ノーサイド」と言って、
敵も味方も関係なく、お互いの健闘を称えあうってやつですね。
なのでこの練習場だけでなく、ラグビーの施設って試合が終われば、
一緒にお風呂を使えるような施設になっているものが多いのだそう。
このあたりも競技特性で面白いですよね。
そして私たち鍼灸師にとっては興味津々なトレーナールームへ。
最新の物療器械や超音波などの診断機器に混じって、
ありました!鍼道具♪
(残念ながらトレーナールームの写真は公開できませんのでご了承ください)
身体の大きな選手たちにとって鍼は必須アイテム。
表面だけでなく、深部に働かせられる鍼を好む選手はラグビーでも多いようです。
(以前サッカーのトレーナーさんからも鍼が好まれると聞きました)
ちなみにシリコンカップが置いてあったのも目ざとくチェック!
カッピングについては前回、前々回の月曜ブログも見てくださいね。
そしてトレーニングルームへ。
ジム歴20年の私でも
こんなにパワーラックが並んでいる施設って見たことない!
この世に70kgのダンベルってあるんですね…すご…
ここでは全員でエクササイズを体験しました。
コアを働かせるための方法で、行った後の片足立ちがしやすくなるというもの。
エアマッサージやアイスマッサージの機材を体験したり、
救急搬送の仕方も見せていただきました。
(学生がグルグル巻きになってます笑)
一通りの見学を終えると、あっという間に終了時間。
トレーナーさんたちはまだまだ企画を考えてくださっていたようなんですが、
残念ながら終了。
3時間じゃ足りなかったみたいです…
参加した学生たちは最初こそ
初めてお会いするトレーナーさんたちや施設に萎縮しがちでしたが
終盤の質問タイムには次々と質問が出ていて、
かなり興奮している様子が伝わってきました。
(その翌日も興奮冷めやらぬ、という感じでしたが)
これで来年度の実習プランも具体化できそう…
さてどんな学びを得てもらおうかな???
宮崎ヘッドトレーナーに終了後、私たち教職員も質問させていただいたのですが、
トレーナーにとって最も大切なのは「人間力」。
仕事に真摯に向き合う姿勢や、
何でも学び取ろうとする積極性や意欲がないとダメなんだそう。
確かにどんな仕事でもデキる人はそういうもんですよね。
私にとってもホントに学ぶことの多い3時間でした。
宮崎ヘッドトレーナー、北郷トレーナー、永正トレーナー、
貴重な機会を与えていただき、ありがとうございました!
(文責/撮影 寺田)
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