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知っていますか?病気のこと 2 ノロウイルス
前回のインフルエンザに続き新型コロナウイルスにより目立たなくなっている冬の怖い病気。
ノロウイルスについて見ていきましょう。
食中毒による患者数の約半数はノロウイルスによるものであり、11月~2月と冬場に流行します。
毎年多くの方が感染していますが令和元年と2年を比較してみると元年が6889人、2年が3660人と3229人も減少しています!これは前回のインフルエンザエンザと同様に感染防止対策が功を奏しているからと言われています。
・感染ルートは食品からの感染と人からの感染の2種類があります。
- 感染した人が調理して汚染された食品を食べた場合や生の状態や加熱が不十分の二枚貝などを食べた場合などで感染が起こります。
- 感染した人の糞便や嘔吐物から人の手を介して二次感染する場合と家庭や施設内での飛沫感染などにより感染する場合があります。
そしてノロウイルスは感染力がとても強く大規模な食中毒などの集団発生を起こしやすいため感染らないように石鹼での手洗いなどの予防が大事になります。
・症状を見ていきましょう
感染ルートを辿ったノロウイルスの潜伏期間(感染から発症までの時間)は24~48時間であり、腸管で増殖して様々な症状を起こします。
主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、微熱です。
これら症状が1~2日続いた後治癒します。また感染しても発症しない場合や軽い風邪くらいで済む場合もあります。
・かかった時の対処について見ていきましょう
現在ノロウイルスに対する抗ウイルス薬がありません。
そのため十分な水分と栄養を摂るなどといった対処療法しかありません。脱水症状がひどい場合は輸液(いわゆる点滴)など行っていきます。
ノロウイルスのような感染性胃腸炎では下痢止めはウイルスを腸内からの排泄を妨げてしまいますので使用しないことが望ましいです。
ノロウイルスの薬が無いからとインターネット調べたもので行動せずに症状が出たら悪化する前に病院に掛かるとよいでしょう。
・予防方法を見ていきましょう
3つのポイントを知っておきましょう
①手洗いをしっかりやりましょう
調理前後、食事前、トイレ後は石鹸でよく洗い落としましょう
*消毒用エタノールでの手指消毒は手洗いの補助であり、流水の様にウイルスを落とすことができませんので十分な予防とは言えません。
②汚物処理、飛沫感染対策をしましょう
冬における乳幼児や高齢者の糞便や吐物にはノロウイルスが含まれていることがあるので取り扱いには十分注意が必要です。なんとなく次亜塩素酸水で処理することは知っている方も多いかと思いますが、花王プロフェッショナル・サービスさんが正しい処理の仕方を出してくれていますので、参考にしていただければと思います。
飛沫感染対策は新型コロナウイルス感染防止対策によりマスクの着用、3密の回避をそのまま行うだけになります。
③食品からの感染を防ぎましょう
調理する際は中心部までしっかりと火を通しましょう。
調理台や調理器具は消毒していつも清潔に保ち、使用後はすぐに洗いましょう。
熱湯(85℃以上)で1分以上の加熱処理が有効です。
洗うところまでが料理 !
この3つを意識してこれからの冬を過ごしていただければと思います。
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