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入浴のすゝめ ~春はお風呂で学びについて考えるといへり~
みなさんこんにちは!
法人総務課の塩井です ☺
私は健康とダイエットのためによく銭湯やスパにいくのですが、
今の時期は気温がちょうどよくて、露天風呂が最高に気持ちよく感じますよね ♪
私がとある日に一人でスパにいった時のこと。
男湯・女湯に別れる出入口付近で、小さな男の子が「一人でお風呂入れるもん」と
心配するお母さんに対して必死に強がっている姿をみかけました。
どうやらお母さんと二人でスパに来たので、男湯と女湯に別れて入浴しなければならないようです…。
なんとも微笑ましいとほっこりしながら、私はそのまま脱衣所に入り、服を脱ぎ、タオルを肩にかけて、
いざ入湯…と思いきや、その時どこからか「すみません〜だれか〜」と助けを求める小さな声が !?
まわりのお客さんは気にしない様子であったので、
私も「空耳か…」と思いきや「すみません〜だれか〜」と謎の声が段々と大きくなる。
気になり脱衣所のロッカーとロッカーの間をくまなく探すと、さっきの小さな男の子がポツンと立っている…。
どうしたのか尋ねてみると、どうやらロッカーの使い方と洋服のしまい方が分からない様子 (-_-;)
一緒に洋服を畳み、ロッカーの鍵の閉め方を教えてから、心配になってお風呂の入り方は分かるのか尋ねると、
小さな男の子は満面の笑みで「わかんない!」と一言。
さっきはお母さんに対してあれだけ強がっていたのに…(笑)
これも何かの縁だと思い「僕と一緒に入るか」とお風呂の心得をレクチャー ✎
まずは掛け湯として桶に軽くお湯を汲んで、ゆっくりと体にかけてあげてから
「頭からバシャってかぶってみる?」とからかってみると、
小さな男の子は「え〜こわいよ〜」とクシャッとした笑顔を見せる ☺
その後、しばらく一緒にお風呂に浸かったあとは、のぼせてしまったのか、
小さな男の子はすぐに出ていき、そのままお別れとなってしまいました。
サウナとお風呂上がりの牛乳までしっかり教えたかったのに…(笑)
お風呂に小さな男の子の純粋さが加わり、思わぬデトックス効果がありましたが、
それ以上に周囲の大人が子供の声にあまり耳を傾けない風景に驚き、一方で意外と子供たちは助けを求め、
素直に分からないことは聞こうという姿勢があるのだと、気がつくきっかけとなりました!
名門・慶應義塾の創立者であり「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず…」の
一節が有名な『学問のすゝめ』の著者・福澤諭吉―――。
彼が銭湯を経営し、お風呂を引き合いに出して平等を説いたことがあるのをご存知でしょうか?
現代の言葉に訳すと「銭湯では、身分が高い人であろうが、一般人であろうが、
同じ料金を払って、同じように裸になって、同じ浴槽に入る。
銭湯の入浴には、上下の差はなく、平等であり、出入りも自由だ。」という内容ですが、
まさしくその通りで、人は何をもって他者を蔑み、そんなにも上下の差を作りたがるのか…。
服を脱ぎ捨てたと同時に肩書きやプライドがとれたのか、私もお風呂で、
年齢も背丈も大きくかけ離れた小さな子供から、頭を下げ人に教えを乞う大切さを改めて学びました ✨
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【本校の近況】
①入学式が行われました!
先日、本校で通学制の入学式が行われました!
本校関係者・関係団体の皆さま、沢山のメッセージをありがとうございました ⤴
また5月11日(土)は通信教育学科(社会福祉士・精神保健福祉士)の開講日となっております。
開講日に特に式典等はございませんが、教職員一同、
この春に入学される通学制・通信制のすべての学生の皆さまの学びを全力で支援して参る所存です !!
②新校舎4号館 見学会が開催されました!
3月末に新校舎4号館の見学会が開催されました。
こちらにも、たくさんのお花やメッセージを賜りました ✿
ご来校いただいた皆さまに新校舎4号館の魅力を余すことなくお伝えし、
お褒めの言葉をいただいたのが、何よりも教職員の励みになりました m(__)m
今後とも新校舎4号館を含め、本校の教育活動にご協力いただけますと幸いです !!
③新校舎4号館 利用開始しました!
4月から無事に新校舎4号館の利用が開始し、
学生たちも真新しい校舎を楽しく・綺麗に使ってくれています ✨
このブログの筆者としては『コカ・コーラ』の自動販売機とお菓子や軽食を購入できる
『POP GARDEN(ポップガーデン)』が本校にやってきたことが何よりもうれしいです (^^♪
学生より食べ過ぎ・飲み過ぎないように注意しないと…。
学生・来校者・教職員・関係者の皆さまは休憩の際に是非ともご利用ください !!
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学校という場は、つい大人たちが「教えてあげる」「気づきを与える」と思いがちだが、
前述のお風呂と同様、案外子供たちから学ぶことも多いものだ ㊫
つい先日、とある学校で猛暑日にイベントが行われた時のこと。
信仰上の理由でスカーフを纏い、素肌を見せないように厚着をしていた一人の女子学生が、
あまりの暑さに倒れてしまった際、一時的に衣服を緩めて応急処置を施す必要が生じたが、
なんとクラスメイト達が外側を向いて輪を作ってまわりを囲い、
大衆の視線から彼女の素肌はもちろんのこと、信仰と尊厳を守った咄嗟の行動は、海外からも賞賛された ⤴
実は前述の「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず…」は「といへり」と続き、
単純に平等を説いたのではなく、生まれた時点で人間は平等であるはずなのに、
実際にはなぜ身分や貧富の差が生じるのかという問いかけを含んでいる。
そして、その答えは「学ぶか学ばないかの違いである」というのだ ✍
「枯れない花はないが、 咲かない花はある。 世の中は決定的に不公平だ。」…昔何かの本で目にした台詞である。
ただ不公平を嘆き、学ぶことをやめた花は、咲くまでもなく枯れていく…。
この春、新たな学び舎に進んだ皆さんへ―――。
勉強や学校がつまらなく感じる時があるかもしれない。
確かに、勉強は生きるために「必要」とまではいえないけれど、
この先の将来にきっと「重要」な意味を持つことになるのではないか。
この春、大人の仲間入りを果たした皆さんへ―――。
仕事や人間関係に疲れてしまう時があるかもしれない。
確かに、その仕事や役割は広い世界と比べてみるとちっぽけで「重要」ではないかもしれないけれど、
あなた自身はきっと社会から「必要」とされているのではないか。
大人も子供も、このゴールデンウィークはスパや銭湯で背負っているものを一旦すべて脱ぎ捨て、
熱々お風呂にカラスの行水が江戸の粋…といいたいところではあるが、
たまにはじっくりと湯船に浸かりながら、凝り固まった疲れと偏見を雪ぎ、
人から学ぶことについて考えるのが『入浴のすゝめ』である ♨
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学校法人西田学園 アルファ医療福祉専門学校
↓ 授業の合間や放課後に学生たちにぜひ味わっていただきたいです ↓
↓ 新校舎4号館の見学会にたくさんのお花が届きました ↓