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鍼灸学科

ただいま特訓中💦

今日から11月。
今年も残り2ヶ月とは早いものです。

先週のブログ で「そろそろ国試モード」、なんて話を書きましたが、実技だって大切です。

3年生の一部希望者のみで行っている週1回の実技ゼミも佳境に入っています。
10月までは解剖学的な、骨筋を意識した鍼を展開していましたが、
10月以降は東洋医学的にツボを意識した鍼をしてもらっています。

中医学の理論をベースにした鍼灸治療で欠かせないのが
背部兪穴」と呼ばれる背中の経穴群で、
足の太陽膀胱経という経絡に集中して存在しています。
それぞれ内臓(臓腑)の名前に「(ゆ)」という字がついたツボの種類で、
「肺兪」「肝兪」などがあります。(兪は癒を意味します)

座学の授業などでは当たり前に登場してくるこれらのツボ群ですが、
実際に鍼をするとなると…3年生でもかなり苦労しています。

なぜなら、

①背骨(棘突起)の数を正確に数えること
②左右対称に鍼が並べられること
③適切な深度で止め、反応が出せること

これが正確に短時間で出来ないと治療はできません。

今回3年生にやってもらっているのは
背兪穴の中でも特に使用頻度の高い
肺兪」「心兪」「肝兪」「脾兪(ひゆ)」「腎兪」の5つに、

血の病によく使われる「膈兪(かくゆ)」を加えて
(「膈」は横隔膜のことなので内臓の名前ではなく、
血会(けつえ)穴とよばれる重要な経穴)

6つの経穴、左右12穴に鍼を打ってもらう、それだけなのですが…
(写真は見本用に私が打ったものです)

とにかく背骨を数えるのが難しい💦
年齢が進めば、その分背骨が変形するため、骨と骨の隙間が分かりづらくなります

さらに角度の調節が難しい。

そして…背骨はお分かりだと思いますが、まっすぐではないのですよね~

例えば上の写真ではきれいに並んでそうに見えますが、実は…

ほら、こんな状態。
背骨の位置がズレれば、経穴だってズレるんです。
(決して横にずれているわけではなく、少しねじれている)

きちんと触って位置を確認しないと、左右全然違うところに打っていたり、
鍼の向きがあっちこっち向いて、バラバラになってしまったりします。

これを位置の確認から完成まで
せめて、10分以内で打てるようになったら卒業ね
と言い渡しておりますが…
ホントは反応が出るかどうかまで求めたいところですが、難しいかな?

1ヶ月経ったところで、現在合格者は0名です
(時間どころか、まだ1発で完成に至ることもできてません

「学校卒業できても、ゼミが卒業できないかも…

ちなみにきちんとツボの反応が出てくると
血流が上がってきて周囲の広い範囲の色が変わってきて、ポカポカとしてきます
(鍼の周りだけがくっきりと真っ赤になるのは失敗です)

この場合は下のお尻の近くの方がポカポカしてましたよ

さて、卒業前までにどのくらい上達できているか?
練習あるのみ!🔥🔥🔥

 

(文責/撮影 寺田)

 


 

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