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介護福祉学科

車椅子をじっと見つめてみよう

  「車椅子」と言えば、介護福祉の世界では、欠かすことのできない福祉道具です。利用者の方にとっては、「自分の身体の一部」です。丁寧に気を付けて取り扱うことも大切です

最近では、利用する方が直感的に自由に動かせる電動車椅子なども登場しています。進化系車椅子については、またいつかご紹介していきますね

さて、では、次のこの車椅子の写真、実は「介護福祉職なら気づく、ちょっとした違和感」があるのですが、お気づきでしょうか

(写真素材 フォトACより)

・・・(ちっちっちっちっ)←考える時間

そうそう、少し前になりますが、授業の中でこの質問を当校の介護科2年生(21期生)にしたところ、ほぼ全員が気づきました。みんな、気づきの天才かよーぅ(ほめすぎ)

・・・(ちっちっちっちっ)←さらに考える時間(よーく、観察してください)

さて、正解をお伝えします。もっとも大事な気づきは、「ブレーキがかかっていない」というところです。

もし、この車椅子が廊下に放置されていたら…?
もし誰かが座ろうとしてしまったら…?

この状態の車椅子は、まず、ブレーキがしっかりとかかっていることが原理原則です。

車椅子の中には、「座っている人が立ち上がると、自動的にブレーキがかかるもの」もありますが、すべての車椅子に備わっている機能ではありません。介護福祉職は、利用者の方がどんな機能の車椅子(道具)を、どのように使っているかもしっかり把握する必要があります

では、もう1枚、この車椅子の写真はどうでしょうか。

(無料写真素材 フォトACより)

(ちっちっちっちっ)ちょっとわかりにくいかなぁ…

(ちっちっちっちっ)このように廊下に置かれている車椅子を想像してみてください。

では、正解をお伝えします。少しわかりにくかったかもしれませんが、こちらも実は、ブレーキがかかっていませんでした。また、この状態で廊下に放置されているのに、畳まれていないということも(それが一時的だったとしても)、違和感を感じる場面です。

車椅子のブレーキってどこにあるのだろう?と思った方のために、一般的な車椅子のブレーキの位置は以下のイラストの通りです。

(看護roo 素材サイトより)

介護福祉職というのは、「何か違う」「どこかおかしい」「どうして」「なぜ」と気づくことが必要な専門職です。

ブレーキがかかっていないことに気づいた2年生は、これまでの学習や施設実習の経験を経て、「気づき」のアンテナをしっかりと立てられるようになりました。

1年生のみなさんも、これから学習をかさねていき、しっかりとアンテナを立てられるようになります。これから一緒に、じっくりと学んでいきましょう。

なお、今後オープンキャンパスの体験授業でも、「車椅子の移動・移乗体験」企画がありますので、どうぞお楽しみに!

(教員小菅)

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尚、過去のブログでも体験授業について紹介いたしました。よろしければお読みください⇒詳しくはこちら。

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