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#全学科

新年のご挨拶

ご支援頂いている皆様

 

新年明けましておめでとうございます。

首都圏は晴天に恵まれた穏やかな元旦でしたが、その後に起こった北陸地方の震災、羽田での飛行機の衝突事故には心を痛めました。実際に影響を被った方も少なからずいらっしゃったとお察しします。マクロ経済を見ると、昨年来のインフレは収まりつつあり良好な環境と言われつつある一方で、ユーラシア大陸での2つの戦乱はまだ続いており、今年は世界中で重要な選挙も多いのも気になるところです。

アルファ医療福祉専門学校は、福祉・医療・保育の将来を担う人材の輩出をミッションとしていますが、これらの仕事はどれも「ウェルネス」の中心領域であり、社会としての幸福度を構成する重要な要素です。しかしながら、これらの職場は他の職域以上に人手不足が深刻となっており、その割には処遇が良くないとも言われています。

これについて、制度上の課題を指摘する声が多いですが、私は本当にそのせいだけなのだろうかと思うことがあります。もしかしたら、それは業務効率化の遅れが煩雑な仕事を助長し、人手不足を解消できなかったり、仕事へのモティベーションを削いだりしていないのだろうかと。

こうした問題意識から当校では、昨年度より学生のITリテラシーと学習の効率化を高めるために、通学制全学科の新入生にPC携行を義務化し、教材のデジタル化や課題提出のオンライン化、学内のIT環境整備を行ってまいりました。4月からの新年度は在籍生の約90%がPCをベースに学科を履修することになります。

学習のデジタル化は、単に授業でPCを使うというだけではありません。それは、学習のあり方を変えていくものと考えています。従来、学生は教員の講義をしっかりと聴いてノートを取り、それを復習する必要がありました。しかし、全ての学生がPCを持ち、オンラインで繋がることで、学ぶ内容を100%保管して必要に応じてレビューすることができます。それだけでなく、他の学生と情報交換をしたり不明点を教えあったりすることも容易になります。また、参考情報をネットで検索して理解を深めることも可能になるのです。これにより、学生は「教えられる」状態から、「自ら、それも自分のペースで学ぶ」スタイルへと変わっていくことができるのです。

このような学びのスタイルは、一部の大学では既に実現していることですが、残念ながら専門学校では一般的ではありません。特に福祉・医療・保育系では極めてまれです。こういった学習環境では、彼らがこれから入って行く職場はいつまでも変わることができません。社会的にどんなに大事な職業であっても、人手不足や処遇の問題は解消されないのです。

冒頭に申しましたように世の中では様々なことが起きており、社会は新たな対応を必要としています。同時に我々は常に不変のミッションを持ち、粘り強く取り組んでいく必要があります。2月末には新校舎4号館が竣工します。更に8月からは2号館の建替え工事を開始し、より良い学習環境で社会のニーズに応える人材を養成してまいります。皆様には引き続きご支援のほど宜しくお願い申し上げます。

末筆になりましたが、本年の皆様のご多幸をお祈りいたします。

 

学校法人西田学園
理事長 西田 忠康