介護福祉士になるためには何の資格が必要?就職先や平均給与について解説介護福祉士資格取得までの流れや仕事内容について解説!

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介護福祉士とは

介護福祉士とはどのような資格?

介護福祉士とは、介護関連業務に従事するために必要な国家資格です。
昭和62年(1987年)に公布された介護福祉士及び介護福祉士に基づく資格であり、介護施設やホームヘルパーとして働く上で必要な資格となります。

概要としては、厚生労働省のページには以下のようにあるので紹介します。

介護福祉士は、同法に基づく名称独占の国家資格であり、介護福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、身体上又は精神上の障害があること により日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護(喀痰吸引その他のその者が日常生活を営むのに必要な行為であって、医師の指示の下に行われるもの(※)を含む)を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とする者をいう。
※厚生労働省令で定めるものに限る

出典:厚生労働省「介護福祉士の概要について」

上記の通り、介護福祉士はあくまで資格名であり、職種名としては「施設介護員」や「訪問介護員」などが挙げられます。
介護系において2023年12月時点で唯一の国家資格であることから、介護福祉士としてキャリアアップを目指す場合に必要な資格といえるでしょう。

介護福祉士になるための条件

介護福祉士になるための条件とは?

介護福祉士になる条件として、以下の4つのパターンがあります。

 ・養成施設ルート
 ・実務経験ルート
 ・福祉系高校ルート
 ・経済連携協会ルート

それぞれ、必要な実務経験や研修が異なるので詳しく解説します。

養成施設ルート

養成施設ルートは、以下の4つの施設を経て介護福祉士を目指します。

 ◎介護福祉士養成施設
  厚生労働省認定の介護福祉養成施設として認定された、大学や専門学校および卒業し
  介護福祉士資格に登録(※)および筆記試験に合格
 ◎福祉系大学等
  福祉系大学(上記の介護福祉養成施設以外)を卒業し、介護福祉養成施設(社)1年以上修学し
  介護福祉士資格に登録(※)および筆記試験に合格
 ◎介護福祉士養成施設
  介護福祉士養成施設として認定された大学等を卒業し、介護福祉養成施設(社)に1年以上修学し
  介護福祉士資格に登録(※)および筆記試験に合格
 ◎保育士養成施設等
  保育士養成施設として認定された大学等を卒業し、介護福祉養成施設(保)に1年以上修学し
  介護福祉士資格に登録(※)および筆記試験に合格

※平成29年~令和8年度に卒業する場合、受験する場合は筆記試験に合格し登録、受験しない場合は期限付き(5年)の介護福祉士資格を取得し、実務経験5年経過か筆記試験を受けて資格を継続。令和9年以降に卒業する場合は、筆記試験合格が必要になります。

参考:公益財団法人社会福祉振興・試験センター

実務経験ルート

実務経験ルートは、以下の条件で介護福祉士資格を得られます。

 ・従業員期間3年以上かつ従事540日以上+実務者研修(EPA介護福祉候補者以外)を経て介護福祉士資格試験を受験し合格
 ・従業員期間3年以上かつ従事540日以上+介護職員基礎研修・喀痰(かくたん)吸引等研修を経て介護福祉士資格試験を受験し合格

上記の従業員期間とは、介護施設における在職期間です。
従事日数は介護等の業務に従事した日数を指し、休暇や欠勤、出張、研修により介護業務に従事しなかった日数は除きます。

日数については、勤務時間は問われないため実日数で計算します。

参考:公益財団法人社会福祉振興・試験センター

福祉系高校ルート

福祉系高校ルートは、厚生労働省認定が認定した高校を卒業し、卒業後は介護福祉士試験に合格することで資格を得ます。

参考:公益財団法人社会福祉振興・試験センター

経済連携協会(EPA)ルート

経済連携協会(EPA)ルートとは、公益社団法人国際厚生事業団が紹介したインドネシア人やフィリピン人、ベトナム人が介護福祉士資格を目指すルートです。
候補者に選ばれた人材は、実務経験3年以上を経て以下の2つのコースを選びます。

 ・介護技術講習 or 介護過程・介護過程III or 実務者研修を経て、実技試験免除の資格試験に合格
 ・研修無しで実技試験含めた資格試験に合格

参考:公益財団法人社会福祉振興・試験センター

介護福祉士が活躍できる場所・仕事内容

介護福祉士が活躍できる場所とは?

介護福祉士が活躍できる場所として、以下が挙げられます。

 ・介護保険施設
 ・デイサービス
 ・訪問介護事業所
 ・介護療養型医療施設

介護福祉士資格を持っていることにより、幅広く勤務先を選べます。

介護保険施設

介護保険施設は、厚生労働省が定める以下2施設を指します。

 ◎介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
  65歳以上の者であって、身体上又は精神上著しい障害があるために常時の介護を必要とし、
  かつ、居宅においてこれを受けることが困難なものを入所させ、養護することを目的とする施設
 ◎介護老人保健施設
  要介護者に対し、施設サービス計画に基づいて、看護、医学的管理の下における
  介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことを目的とする施設

出典:厚生労働省「施設・居住系サービスについて 」

それぞれでの業務として、施設介護員として介護者の生活の支援を行ったり、レクリエーションを行います。
介護者の能力や気力を引き出し、前向きに暮らしていけるお手伝いをします。

デイサービス

デイサービスは正式名称「通所介護」といって、利用者の生活拠点を自宅に置きつつ、介護施設に通ってもらうサービスです。
介護状態で、自宅にいることにより症状が悪化してしまうことを避けるため、施設のスタッフや利用者との交流を経て生活機能向上を目指します。

介護福祉士は、介助業務やレクリエーションを通し利用者の支援を行います。

訪問介護事業所

訪問介護事業所は、介護者の自宅に介護福祉士資格を持つ人材が通い、生活のお手伝いをします。
ホームヘルパーなどとも呼ばれ、食事や入浴、排泄の支援を行います。
施設によっては、通院のための送迎サービスを行っている場合があり、車の乗降支援も行います。

介護療養型医療施設

厚生労働省が定める、介護保険施設の一つである介護療養型医療施設は、長期に渡り療養が必要な方が入所する介護と医療の分野を兼ね備えた施設です。

医療現場において、介護業務を行うため患者の異変に際し医師や看護師と連携して業務を行います。

介護福祉士の1日のスケジュール

介護福祉士の1日のスケジュールとは?

介護福祉士の1日のスケジュールとして、介護老人保健施設に勤めているという前提で以下を紹介します。
あくまで例であるため、各施設によって異なるため参考程度としてください。

 ◎出勤
  夜勤スタッフからの引き継ぎ、朝食の片づけ等実施
 ◎午前の業務
  入区介助、食事介助、排泄介助、外出支援 など
 ◎休憩
 ◎午後の業務
  おやつの準備、レクリエーション実施 その他午前同様の介助業務
 ◎退勤前
  夜勤スタッフへの申し送り事項の記載、介護記録作成 など

介護福祉士の給料(施設介護員を例に記載)

介護福祉士の給料は?

出典:職業情報提供サイトjobtag

介護福祉士の給料は、全国平均で362.9万円でした。
この数字は、施設介護員として働く方と介護職員・初任者研修等を経たパートタイマー等の給与を合わせた統計です。

キャリアアップとして、ケアマネジャーや施設管理者などを目指せるため、年収を上げていけます。

介護福祉士の就業形態(施設介護員を例に記載)

介護福祉士の就業形態は?

出典:職業情報提供サイトjobtag

介護福祉士として働く73.5%の方が、正規の職員として働いています。
介護福祉士資格を取得した後に、正規の職員として働く方が多いといえるでしょう。

その次に、35.4%がパートタイマーとして従事しており、介護福祉士資格を保有していない研修のみ受験した方が従事していることが想定されます。

介護福祉士になるための専門学校・大学等の選び方

介護福祉士になるための学校の選び方は?

介護福祉士になるためには、専門学校や大学などで技能や知識について修学する必要があります。
一方で、介護福祉士について学べる学校は多くあるため、以下の点に注意して選びましょう。

 ・資格取得率
 ・就職率
 ・就職活動に対する指導の手厚さ

学校選びに成功すれば、資格取得に関して手厚いフォローを受けられるほか、学校のネットワークで就職活動も円滑に進められます。

資格取得数

介護福祉士の学校を選ぶ際、資格の合格率や取得可能な資格数で選ぶことが大切です。
資格の合格率が高い学校の場合、卒業後に介護福祉士として働ける可能性を上げられます。
また、取得できる資格の種類が豊富であれば、活躍の幅を拡げられるでしょう。

就職率

学校が提示している就職率は、選ぶ際に重要なポイントです。
理由として、就職率が高ければ、卒業後のキャリアに困る必要がないことが挙げられます。

また、得られる資格が介護福祉士のほかに福祉用具専門相談員などがあれば、福祉用具を扱う企業への就職も可能です。
就職先の選択肢が多ければ多いほど、実現したいキャリアを歩める可能性が高くなります。

また、卒業生が働いている施設の場合、採用してもらえる可能性が高くなるので働きたい施設がある場合は事前に実績を確認してみましょう。

就職活動に対する指導の手厚さ

学内での企業説明会を開催し接点を作ったり、卒業生が講和を行い就職先の話が聞ける機会を作ってくれる学校がおすすめです。
また、介護福祉士の就業に関わる公務員採用試験対策を独自で行っている学校も良いでしょう。

多くはありませんが、学校独自の求人検索システムを作っていることもあるため、求人サイトには出ていない求人にも応募できる可能性があります。

就職活動において、学校側のサポートが手厚いことにより、就職が決まるスピードが上がるので参考に学校を選びましょう。

介護福祉士を目指すならアルファ医療福祉専門学校に通うのが近道

取得できる資格の種類が豊富+就職サポートが充実!

アルファ医療福祉専門学校では、介護福祉士を目指す方に向けて講義や実習を行っています。
在学中に取得できる資格としては、以下の最大7個を取得可能です。

 ・専門士
 ・福祉用具専門相談員
 ・救命技能認定証
 ・認知症サポーター
 ・レクリエーション・インストラクター資格(任意)
 ・福祉住環境コーディネーター(任意)

そのため、介護員やホームヘルパー以外の介護関連の仕事にも従事可能です。
卒業後には、本校通信科でも取得できる社会福祉や精神保健福祉士、介護支援専門員も目指せます。

また、就職率は2023年度実績として、100%を誇っており複数の民間企業、公務員試験にも合格している実績があります。
独自の求人システムも保有しており、2022年度の実績では2,000名以上の求人数がありました。

万全の体制で、介護福祉士を目指すことができるので、資料請求や説明会に参加してみてください。

まとめ

やりがいを感じる介護福祉士を目指そう!

介護福祉士は、認定の学校や実務経験を経て、国家資格試験に合格することで得られる資格であることを紹介しました。

高齢化社会において重要な仕事であるため、やりがいのある仕事であるといえるでしょう。
仕事内容として、入所者の日常的な介助業務や生活機能改善を目指すお手伝いが挙げられます。

入所者が普段の生活に戻れるように支援し、日々感謝してもらえることも魅力的であるといえるでしょう。
アルファ医療福祉専門学校では、そのような介護福祉士を目指す方を全力でサポートしているので、気になる方は資料請求や説明会に参加してみて下さい。

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