鍼灸師になるには?必要な資格の取り方や仕事内容について解説はり師・きゅう師資格取得までの流れや仕事内容について解説!

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鍼灸師とは

鍼灸師の仕事内容とは?

鍼灸師とは、疾患や症状に適した経穴(けいけつ)に針を刺すほか、艾(もぐさ)を置いて燃焼させる「灸」を使い症状を改善する職業です。
なお、鍼灸とは東洋医学および漢方医学に起源をもつ歴史ある伝統医療であり、日本では飛鳥時代には存在していたとも言われています。

鍼灸師は、後述で解説する国家資格「はり師」「きゅう師」のそれぞれの資格が必要です。
鍼灸師は、鍼灸院や接骨院のほかに、病院、介護施設への訪問治療など幅広い働き方ができます。

なかなか改善しない不調を癒せる可能性があるため、やりがいがある仕事とも言えるでしょう。

鍼灸師になるために必要な資格

鍼灸師になるために必要な資格とは?

鍼灸師になるために必要な資格として、以下の2種類の国家資格があるため詳しく解説します。

 ・はり師
 ・きゅう師

以上の資格を持つ職業が「鍼灸師」と言われていますが、「はり」と「きゅう」両方の資格を保有し施術を行っている方が多いです。

はり師

はり師は、「鍼(はり)」を用いた施術をする上で必要な国家資格です。
施術内容として、鍼を経穴に刺して血行の促進を促すほか、神経痛の改善につなげるなどが挙げられます。
はり師になるための、条件としては以下の通りです。

 ・認定された専門学校・大学・短大で技能及び知識を3年以上修学
 ・認定試験に合格する

合格率は、70.4%(令和5年2月データ)と比較的高い水準ではありますが、先述の通り3年以上専門学校等で就業した経験を経た割合です。
厚生労働省が定める、具体的な試験方法および試験科目は以下の通りです。

(1)試験科目
医療概論(医学史を除く。)、衛生学・公衆衛生学、関係法規、解剖学、生理学、病理学概論、臨床医学総論、臨床医学各論、リハビリテーション医学、東洋医学概論、経絡経穴概論、はり理論及び東洋医学臨床論
ただし、同時にきゅう師国家試験を受けようとする者に対しては、はり理論又はきゅう理論以外の共通科目について、受験者の申請によりその一方の試験を免除する。
(2)試験方法
筆記試験により行う。ただし、視覚障害者については、申請により次の方法による受験を認める。
ア拡大文字、超拡大文字又は点字による受験
イアの方法と試験問題を録音したDAISY-CDの使用又は試験問題の読み上げの併用による受験
ただし、文部科学大臣の認定した学校の長、厚生労働大臣の認定した養成施設の長又は都道府県知事の認定した養成施設の長がやむを得ないと認めた者に限る。
ウ照明器具、読書補助具、点字タイプライター等の使用による受験

引用:厚生労働省「はり師国家試験の施行」

きゅう師

きゅう師は、「灸」を使った施術を行うために必要な資格です。
灸とは、艾というヨモギの葉から作る綿状の道具を指します。

きゅう師になるための条件は、はり師と同様です。
合格率は、71.7%(令和5年2月データ)と高水準ですが、はり師同様に専門学校で知識や技能を学んだことが前提です。

具体的な試験方法および試験科目ははり師同様になるため割愛します。

はり師およびきゅう師において、共通科目があるためどちらか後に受験する資格は免除になります。
同じ試験を二度受験する必要がないのは、メリットといえるでしょう。

それぞれ資格が別々にあることから、はり師だけ合格しきゅう師は落ちてしまうような可能性があるため、受験対策はしっかり講じることが重要です。
受験対策については、専門学校でサポートを受けられるケースがあるため、受験シーズンになったら教員に相談をしてみましょう。

鍼灸師が活躍できる場所・仕事内容

鍼灸師が活躍できる場所とは?

鍼灸師は「はり・きゅう」を用いて施術を行う職業です。
一方で、活躍できる場所はどこなのか知らない方も多いのではないでしょうか。

働ける場所について、以下の流れで詳しく解説するので、鍼灸師を目指されている方は参考にしてみてください。

 ・鍼灸院・鍼灸接骨院
 ・病院・リハビリテーションセンター
 ・美容鍼灸院・エステサロン
 ・介護施設

鍼灸院・鍼灸接骨院

鍼灸師の就職先として、最も多いのが鍼灸院及び鍼灸接骨院です。
鍼灸院は主に身体の不調や痛みに対して、「はり・きゅう」を用いた施術を行います。
鍼灸院が行う施術において、効果が期待できる症状は以下の通りです。

 ・肩こり
 ・腰痛
 ・神経痛
 ・関節痛
 ・自律神経の乱れ

鍼灸に加えて、接骨院の施術を受けられる「鍼灸接骨院」もあり、スポーツなどによる痛みや交通事故の後遺症の緩和などの効果も期待できます。
一定の要件を満たす場合、「療養費」として健康保険での支払いができることから、患者さんにとって嬉しい施設といえるでしょう。

なお、保険適用になる症状として代表例は以下の通りです。

 ・神経痛 … 坐骨神経痛・三叉神経痛など
 ・リウマチ … 慢性で各関節が腫れて痛むもの
 ・腰痛症 … 慢性の腰痛
 ・五十肩 … 肩の関節が痛く腕が挙がらないもの
 ・頚腕症候群 … 頚から肩、腕にかけて痺れて痛むもの
 ・頚椎捻挫後遺症 … むち打ち後遺症など

出典:公益社団法人日本鍼灸師会

他の施設と比較して、多くの患者さんが訪れる傾向にあるため、実績を積み独立開業へ繋げられます。

病院・リハビリテーションセンター

鍼灸師は、時に整形外科やリハビリテーション科、鍼灸外来などに勤務することがあります。
患者さんの症状の緩和に繋げられるように支援をします。

鍼灸師が行う症状以外の西洋医学の知識も得られることから、鍼灸院だけでは得られない経験を積めることがメリットといえるでしょう。
一方で、鍼灸を推奨している病院が多くはないことが注意点として挙げられます。

美容鍼灸院・エステサロン

美容鍼灸院およびエステサロンにおいて、肌質改善やむくみ改善などの領域で鍼灸師が活躍できる場所です。

美容鍼灸を行う鍼灸師は「美容鍼灸師」と呼ばれ、美容効果が期待できる施術を得意とします。
資格として「美容鍼灸師」があるわけではなく、美容鍼灸院で働く職種を挿すことから、新しい資格を取得する必要はありません。

鍼灸師として学校で学んだことのほかに、美容の知識が必要になります。
活躍の幅を拡げるために、美容系の民間資格を取得することもおすすめです。
専門学校によっては、美容鍼灸についての授業や講義を実施している学校があるため、美容鍼灸師を目指す方は探してみましょう。

介護施設・介護サービス事業所

介護施設および介護サービス事業者で働く鍼灸師は、入所者の機能訓練をする機能訓練指導員の仕事を行います。
機能訓練指導員になるためには、6カ月以上機能訓練指導員が配置される事業所にて鍼灸師として働くことが必要です

具体的な業務内容として、入所者が日常生活に戻れるように施設の機能訓練プログラム(リハビリテーション)を行います。

鍼灸師の1日のスケジュール

鍼灸師の1日のスケジュールとは?

鍼灸師の1日のスケジュールとして、鍼灸院に勤めているという前提で以下を紹介します。
あくまで例であるため、鍼灸院や鍼灸接骨院などの各施設によって異なるため参考程度としてください。

 ◎出勤
  白衣に着替え、診療開始できるようにシーツのセットや設備の確認を行う
 ◎ミーティング
  来院予定の患者さんや注意事項など当日の予定に関するミーティングを行う
 ◎診療開始
  予約に合わせて診療を行う
 ◎昼休憩
 ◎午後診療開始
  中休みの間に施設内を整えて診療を再開
 ◎診療終了
  後片付けを行い、カルテの作成や整理を実施。その後終礼を行い帰宅

鍼灸師の給料

鍼灸師の給料は?

出典:職業情報提供サイトjobtag

鍼灸師の給与として、厚生労働省が運営する職業情報サイト掲載の求人統計データによると年収443万円というデータが出ています。
後述する就業形態で、自営・フリーランスの就業形態が多いことから、開業鍼灸師が多いことが読み取れます。

将来性として、高齢者が増加していることもあり、鍼灸師を必要とする地域が増え需要が高まることにより給与増も期待できるでしょう。

鍼灸師の就業形態

鍼灸師の就業形態は?

出典:職業情報提供サイトjobtag

厚生労働省のデータによると、鍼灸師の82.5%が自営・フリーランスとして働いていることがわかりました。
どこかの院に勤務する人より、ある程度経験を積んだ後に開業する鍼灸師が多いことが想定されます。

国家資格であることから、資格保有者にしかできない施術があるため、需要は一定あることから開業をしても経営が成り立つと考えられます。
美容への興味関心が高まっているため、従来の鍼灸師としての仕事以外にも活躍の幅が広がっているため、独立しても働ける場所は多いと言えるでしょう。

鍼灸師になるための専門学校・大学等の選び方

鍼灸師になるための学校の選び方は?

鍼灸師になるためには、専門学校や大学などで技能や知識について3年以上修学する必要があります。
一方で、鍼灸師について学べる学校は多くあるため、以下の点に注意して選びましょう。

 ・資格合格率
 ・就職率
 ・資格・就職に対する指導の丁寧さ

学校選びに成功すれば、資格取得に関して手厚いフォローを受けられるほか、学校のネットワークで就職活動も円滑に進められます。

資格合格率

鍼灸師になるためには、先述の通り「はり師」「きゅう師」の国家資格に合格する必要があります。
資格合格率を左右するのは、学校の教員の指導がいかに丁寧なのかが関係します。
全国平均が両資格約70%であるため、指標としてこれを上回る合格率の学校に入学しましょう。

アルファ医療福祉専門学校は、2022年実績として「はり師」「きゅう師」ともに合格率100%を誇ります。
そのため、鍼灸師になりたい方はぜひ説明会に足を運んでみて下さい。

就職率

就職率は、学校卒業後に鍼灸師として働けるかどうかを決める重要な指標です。
就職率が高いほど、卒業後の就業先に不安を覚える必要がないため、安心して入学できます。

また、就職率と共に就職先の実績が公表されていることがあるため、卒業後に目指したい勤務先があることもひとつの選定ポイントです。

アルファ医療福祉専門学校は、2022年度の実績で就職率100%を誇り、独立開業率は25%です。
鍼灸師としてのキャリアを歩みたい方は、お気軽にお問い合わせください。

資格・就職に対する指導の丁寧さ

資格試験や就職活動に対し、学校側にサポートをしてもらえると安心して勉強や就職活動に取り組めます。

多くの資格合格および就職実績があるため、様々な性格の生徒に対してサポートをしており、ある程度の勝ち筋があります。
実績が豊富な学校ほど、生徒一人ひとりに対し丁寧なサポートをしてもらえるため、実績をみて入学を決めましょう。

鍼灸師を目指すならアルファ医療福祉専門学校に通うのが近道

高い資格合格率+就職サポートが充実!

アルファ医療福祉専門学校では、鍼灸学科を設置し鍼灸師を目指す方に向けて講義を行っています。
年齢に関わらず、鍼灸師を目指すことができるので、資料請求や説明会に参加してみてください。

美容鍼灸向けの講義も行っているため、美容鍼灸師を目指したい方も歓迎しております。
先述にもある通り、資格合格率100%かつ就職率も100%を達成した、徹底したサポートを受けられるので万全の体制で鍼灸師を目指せます。

まとめ

様々な職場で活躍できる鍼灸師を目指そう!

鍼灸師は、「はり師」と「きゅう師」の国家資格を保有することで就くことができる職業であることを紹介しました。

鍼灸師が活躍できる場所は従来の鍼灸院や鍼灸接骨院に加え、美容鍼灸院やエステサロンなどの美容領域にも需要があります。
合格率も高く、専門学校に通うことで鍼灸師の仕事に就くことができるので、ぜひ目指してみてください。

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