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はりきゅうの得意と不得意
みなさん、こんにちは。
暑い日が続き、エアコンとの温度差にやられ気味…
なかなか痰が切れずにスッキリしない日々を送っている寺田です
さて今週月曜日のブログでは薬膳を習い始めた話をしましたが、
「なんで鍼灸師が薬膳(やくぜん)を学ぼうと思ったか?」のお話を
東洋医学…中でも鍼灸(はりきゅう・しんきゅう)は
中医学の養生法のうちの1つですが、他にもいろいろな方法があります。
ちょっと思いつくだけでもこんなところでしょうか?
手などをつかってほぐす指圧やマッサージ、整体のような「推拿(すいな)」、
食事から体質改善を目指す「薬膳」、
お薬を使って治療をする「湯液(とうえき)」または「中薬(ちゅうやく)」、(「漢方」は日本のものなので区別しておきますね)
気を巡らせることで健康になる「気功」
鍼灸はその中の1つに過ぎませんが、
同じ中医学の理論をベースに展開されていて、それぞれ使う方法や道具が違うだけです。
そしてそれぞれ得意、不得意が実はあるのです。
中医学では治療の方向性…
処方において「補(ほ)」と「瀉(しゃ)」という考え方があります。
補は弱っている身体にエネルギー(気)などを送りこむ、増やすような方向性。
瀉は詰まったり、滞ったり、痛みが出ているときに流す、散らすような方向性。
鍼灸はなんとなくわかると思いますが、断然「瀉」が得意
■筋肉を緩める
■血流を良くする
■痛みを止める
これらは鍼灸の得意分野で即効性に効果が出やすいのです
「推拿」も同じ仲間になります。
逆に「補」は出来ないことはないのですが、
胃腸(中医学では「脾」と「胃」と呼ばれる働き)を整えて、
エネルギーが身体に吸収されやすくならないとなかなかエネルギー補給にならないので
とにかく時間がかかるのですよ
それに比べて…
「補」が得意なのは直接口からエネルギーを取り込める
「湯液」と「薬膳」になります。
逆に鍼灸のような「瀉」の効き目を即効に出すのは難しかったりします。
「湯液」はお薬にあたるので、
残念ながら日本国内では処方が出来るのはお医者さん。
調剤をするのは薬剤師さん。
登録販売士っていう資格もありますが、お薬の販売に限られます。
なので鍼灸師の免許ではお薬を扱うことができません
でも「薬膳」なら民間資格しかありませんので、私たち鍼灸師にも扱うことができます
実際、鍼灸で来られたお客様の中にも
「日常どんなものを食べたらいいですか?」と質問されることもありますし
鍼灸で「瀉」、薬膳で「補」ができるなら
お互いの得意不得意を埋めることができますよね👏👏👏
と、そんなわけで「薬膳を学びに来ました」と薬膳の先生にお話したところ、
「あーなるほどそうなんですねーよくわかりました」
もちろん学ぶ目的の1つは自分の体質改善のためでもあるんですが…
同じ中医学の理論が共通で一緒に考えられる「薬膳」は
「鍼灸」と合わせると、患者さんを「補瀉」両面で支えられるようになるので
めちゃくちゃ強いと思いません???
お料理は上手ではないですが作るのも食べるのも大好きなので
これから自分の身体で実験しながらじっくり学んでいこうと思っています
(↑熱性体質で夏が苦手な私にはもやしとはるさめのサラダが良さそう)
(文責/撮影 寺田)
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はりきゅうって何? 東洋医学に興味があるぞ!
美容鍼って効くの? どんな道具を使うの?
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■6/29(土) 10:00~12:00
美容鍼灸を学ぶ~はりとお灸がもたらす効果~
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