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鍼灸学科

【鍼灸】びわの葉温圧灸セミナーが開催されました!

鍼灸学科2年生を対象に特別講師をお迎えしての授業が行われました。アルファの鍼灸学科は業界の第一線で活躍されている先生をお招きして、直接お話や体験できる機会があります。今回は東京医療福祉専門学校の大内晃一先生に「びわの葉温圧灸」について授業いただきました◎びわの葉の解説や実際の療法体験の様子などを広報課がお伝えします!

 

講師のご紹介

 

今回の講師は東京医療福祉専門学校 鍼灸マッサージ教員養成科にて教員をされている大内晃一先生です!先生のご自宅にはびわの木があり、体の調子が悪い部分がでてきた際は自分の身体にびわの葉温圧灸で施術することも多々あるそうですよ

 

鍼灸師として成功するための3つの要素

びわの葉温圧灸の体験授業を行う前に、大内先生の考える鍼灸師として成功するための3つの要素についてお話いただきました。

 1.臨床 …現代医学、経絡治療、中医学、手技療法

 2.教育 …世間への啓もう活動、後進の育成

 3.研究 …鍼灸医療の基礎研究

この3つの要素について網羅的に行うことが大切であると先生は言います。現在では鍼灸の認知度が上がっており、特に最近はスポーツ鍼灸や美容鍼などが流行っています。そのため、将来スポーツ鍼灸や美容鍼を専門で行っていきたいと考える人は多いと思いますが、スポーツや美容に関しての知識だけでは実際の臨床現場での対応は厳しくなります。

それもそのはず。お客さんからはスポーツや美容分野だけでなく、様々な部位の悩みや相談を受けたりすることが多いからです。お客さんはプロの鍼灸師に相談しに来ている訳ですから、スポーツや美容の分野以外でもしっかりとした対応を心がけるようにしたいものです。

先生は特に「研究」の重要性について熱を込めて話していました。たとえば、実際の学会などに参加することは最新の情報をいち早く手に入れることができます。先生自身「知識を常にアップデートすること」をとても大切にされているそうです。

 

枇杷葉温圧灸療法とは

今回行う「びわの葉温圧灸」は、仏教医学による歴史ある療法で、びわの葉の作用と温熱刺激・圧刺激を組み合わせた民間療法です。

 

▼びわの葉の成分と作用

薬効効果があるとされている代表的な成分と作用は以下の通りです。

■アミグダリン(ビタミンB 17)

・血液浄化作用

(大阪大学 安田寛之博士が動物実験で確認:昭和 12 年頃)※シアン化合物 知覚神経の鎮静

■サポニン

・去痰作用

・コレステロールの吸収抑制

■タンニン

・胆汁排泄促進作用

・鎮痛作用

・血管透過性亢進抑制作用

・抗潰瘍作用

 

▼温熱の作用

・末梢血管拡張

・血流増加

・新陳代謝亢進

・鎮痛効果

・軟部組織(腱、関節包、瘢痕組織、コラーゲン線維など)の伸展性を高める

・筋緊張抑制

・腎臓の糸球体の血流改善

 

びわの葉成分の効能である血液浄化作用や鎮痛作用、温灸による自律神経の調整・気血の巡りを良くする効果を組み合わせた自然治癒力を高める療法です。ただし、びわの葉成分の薬効については、過去の研究データや数多くの症例からその有効性について報告されていますが、現段階ではこの薬効がびわの葉温圧灸療法にどの程度作用しているかは医学的に明らかにされていません。

 

びわの葉温圧灸のやり方(実技)

 鍼灸師として必要な要素とびわの葉温圧灸のそれぞれの作用について学んだところで、続いては実技授業です!

施術方法

基本的な施術方法をそれぞれのポイントと一緒にご紹介します◎

①びわの葉、棒灸、布(ガーゼなど)、温灸紙、灸置き、火消キャップを準備する

…びわの葉はできるだけ濃い色を使用する(成分が多く含まれているため)

②びわの葉を水で十分に浸して、軽く拭く

↑水に浸すことにより保温効果を高めます

③棒灸に火をつける

…棒灸はローテできるように3本くらい用意しておくと◎

↑押し当てた際にすぐ消えてしまわないように、棒灸の中心までしっかり燃やします

④びわの葉、布、温灸紙の順で温灸紙の上から棒灸を押し当てる

…びわの葉の表面(色の濃い側)を皮膚にあてること

↑一部位に一定時間ゆっくり圧をかけて施術します

施術の際の注意点

・熱を感じにくい部位は集中的に実施しない

・知覚鈍麻の患者(例:糖尿病性神経障害等)には実施しない

・灰の落下に注意する

※顔面や頭部周辺の実施時は眼にカバーをする

 

施術方法と注意点について説明を受けたところで、生徒同士で施術します!

棒灸に火をつけるのも結構苦戦していた生徒たちですが…焦らずしっかり火をつけていきます。熱の感じ方も人それぞれで、患者とのコミュニケーションがとても重要なことが分かります。

↑先生からどのくらいの圧をかけるべきか目安を教わります。

ポイントは熱だけでなく圧も一緒に届けること★

また、特に背部や腹部を実施時は、患者の呼吸に合わせて圧をかけていくことが大切です。

施術方法で一定時間かけるとありましたが、熱さを感じたらすぐに離します。不快感を与えないのが大原則です。別の箇所を行ったあとに、また同じポイントに戻ってくるなど施術の仕方に工夫することが大事です。

また、実際の施術では腰が痛くて来院した患者にも腰だけでは終わらせないことも多いのだとか。痛みの原因がストレスなど内面的なこともあるため、患部だけでなく全体的に行うのがおすすめだそうです。

 

まとめ

先生の実体験エピソードや実際の症例を交えてのトーク満載で終始笑いの絶えない楽しい授業となりました!実際の現場で施術者の立場や研究者としての側面も持つ大内先生からのお話は、普段の授業とは違う学びを得られたと思います。

 


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