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【鍼灸】小児はりセミナーを開催しました☀

子どもに鍼って使って良いの?なんとなく大人になってからじゃないの?と私も含めて思っていた方も多いのではないでしょうか?

今回は鍼灸院花小紋 院長の森山富代先生をお招きして、小児はりの現場や治療法についてお話いただきました。
その様子を広報課の平本・阿部がお伝え致します。

 森山富代先生

子どもに鍼なんて刺したら泣いてしまって治療にならないのではないかと思ってしまいますよね。
子どものために作られた小児はりは、刺さずに撫でるようにして、刺激を与えるように作られています。

小児はりのために鍼灸院にお子さんを連れてくる保護者の方も、刺されるものだとほとんど思われているそうです。
そのため、まず保護者の方に刺さない鍼だと分かってもらう・体験してもらって、痛くない鍼なんだ!と安心していただきます。
そうするとその様子を見たお子さんも安心して施術を受けられる……という流れに繋がるそうです!
刺さない鍼なので生まれてすぐに施術を受けられます。

 

先生の鍼灸院での実際の施術の様子をお見せいただきながら、子ども相手ならではのコツ等をお聞かせいただきました。
ある程度大きくなってきた赤ちゃんはおもちゃで遊んでいる時や、一緒に遊びながら施術したり、鍼灸の技術とはまた別のテクニックが必要ですね!

 

効果のある疾患は0歳からの夜泣き・カンムシ・発達の遅れ、幼稚園からのぜんそく・夜尿症、小学生からの頭痛・腹痛等多岐に渡ります。
その他には災害や戦争のトラウマ治療にも使われています。ウクライナの子どもたちのケアに使われているそうです。
実際に森山先生も東日本大震災の際、被災地で被災した子どもたちに施術されたそうです。
強いストレスを受けて体調が優れない子どもたちとそれに悩む保護者の方のケアの方法として使えることを覚えておきたいですね。

 

<硬い皮膚には強刺激、柔らかい皮膚には弱刺激>が肌を触る治療者として基本の考え方だそうです。
小児はりは筋肉より皮膚への刺激になるので治療を始める前にまず肌の情報を確かめます。
ひとりひとり色んな特性の方がいて、触られていくうちに肌の状態も変わっていきますのでそれも常に感じとっていきます。
肌の状態で治療法が変わるのでぜひ見分けられるようになりたいですね!

 

講義の後半では実際に学生さん同士でお互いの肌について硬さや柔らかさについて確かめあいました。
柔らかい肌の人から硬い肌の人をグラデーションのように並べて、順番に触っていくと少しずつ肌の感触が変わっていくことに驚きの声が上がりました!

 

最後に子育て環境にまつわるお話として、ネットや書籍で情報があり過ぎて保護者の方々も不安になっている現状をお話いただきました。
赤ちゃんは、前面・後面・側面の順に発達していきます。それぞれの面をスキップすることなく動けるようになり、生後18ヶ月までに歩き出せばいいそうです。
早く発達することだけが良いことではなく、少しずつ段階と経過を重ねるのをゆっくり見守るのが大事だともおっしゃられました。

患者さんであるお子さんだけでなく、その保護者の方にも気を配れる治療者になりたいですね☀

 

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