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【鍼灸】コウ鍼灸治療院の堀口美恵子先生のセミナーを開催しました!
美容鍼灸界のパイオニアでいらっしゃるコウ鍼灸治療院 院長の堀口三恵子先生にお越しいただきました!
民間療法と見られがちな美容鍼を医学的効果のある治療法として確立されたレジェンド的な先生です!
今回は先生の研究についての講義と、鍼とタオルワークの実演をしていただきました。
その一端にはなりますが、今回のセミナーについて広報課の平本・阿部がお伝え致します。
堀口三恵子先生
美容鍼とはそもそもなんでしょう?堀口先生は大きく3つに分けてご説明下さいました。
◎効能:頭部・顔面・身体の経穴(ツボ)に刺鍼により血流増加・肌代謝が促進 等
◎適応:しわ・たるみ・歪み・むくみ・肌荒れ 等
◎禁忌:感染症皮膚疾患、妊婦、顔面・頭部の外傷直後 等
特に3つ目の禁忌は、治療者にそのつもりがなくとも加害者になってしまう可能性がある、お客様に不要な痛みや副作用が出てしまうかもしれない、という点で印象に残りました。
先生のお話では白斑の治療が例に出されていました。
白斑が美容鍼治療で改善するか悪化するかは五分五分だそうです。そんな確率の時に治療者として施術を行うのは正しいのか?
先生の見解としては、いちかばちかの結果になることが分かっている処置は最初からしない!とのことでした。
(白斑に限らず、しみ治療は原因が更年期・日焼け・かさぶた・投薬等、多岐に渡るので見極めるのが難しいんだとか!)
合わせて、治療のゴールは治療者ではなくお客様自身が決めることを忘れないこと。
お客様に望まれたことについて出来る・出来ないをしっかり伝えることが大切だとおっしゃられていました。
お客様とのコミュニケーションは美容鍼灸による健康被害・事故報告にも関係があるようです。
美容鍼灸の国民生活センターへの健康被害・事故報告の通報件数の比率は全体の0.03%とかなり低いのですが、それでも数千件という数になるそうです。
その大半の原因は患者さんへの説明不足だそうで、鍼を打ったあとのメリット・デメリット両方について理解してもらうことの大切さが分かりますね!
美容鍼研究については、下顎角の位置・顔のたるみに対する施術の効果測定を例にお話下さいました。
顔のツボ9箇所を打ち、その結果が客観的に分かる施術前・施術後のMRI画像や、左右咬筋の面積変化のグラフ等を見せていただきました。
鍼灸の知識がなくても、一目で分かる画像や数字に置き換えるととても分かりやすくなりますね!
そのほかにも美容鍼による保湿効果・表皮の電荷作用、皮下構造物の変化等、たくさんお話いただきました。
詳しくは堀口先生のセミナーや講義をご覧下さい☀
講義の後半では学生さんをモデルに施術を実演していただきました!
▲定期的に鏡でお客様自身が効果を感じられているか確認します。今回は他の学生さんにも見てもらって第三者視点からも確認してもらいました。
▲操体法でまず全身の筋膜を緩ませます。
▲全身の筋肉は繋がっているので、いきなり顔の施術に入らず下半身から入ります。
▲顔の表面温度が上がったか確認します。
▲とにかくすごい速さで鍼を打っていかれていくのが素人目にも驚きでした。(先生ご本人も鍼を打つのが早いとおっしゃられていました)
そして施術された学生さんも顔のコリが良くなった、何より気持ち良かったと喜んでいました。
最後は解剖学的見地、医学的見地から根拠ある治療を提供しましょうと激励いただきました。
根拠があると治療者側も患者さん側も安心出来ますよね、ぜひ目指していきたいですね!
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