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妊婦さんへの治療ってどうするの?
月曜日は先週が成人の日で祝日でしたので、今年最初のブログですが、
昨年末のことを書きたいと思います
2年生はクリスマス前のギリギリまで実習がありまして、
昨年末には「産科領域の鍼灸治療」として
助産師と鍼灸師の両方の免許をお持ちの先生に来ていただきました。
私は不妊治療の鍼灸はやっていましたが、
妊婦さんへの治療は未経験。
「妊産婦のマイナートラブルに対する鍼灸治療」については
昨年、講座を受ける機会はありましたが、
実際のところ、知らなかったことが多かったです
実は助産師さんたちの教科書には
東洋医学やツボのお話も結構詳しく載っているのです。
(分量は出版社によって差があるそうです)
今回来ていただいた林先生は助産師として病院で働いていていた経験から
少しでも妊婦さんたちを楽にしてあげたいと思い、
鍼灸師を目指されたそうです。
妊婦さんって特殊な身体の状態にあって、
肩こりや腰痛なども人一倍ひどいのに、
なかなか手の施しようがないことも多いのだそう
その点、鍼灸治療は比較的副作用が少ないと考えられます。
以前は「妊婦に鍼灸治療すると流産するのでは?」という話もありましたが、
多くの論文や症例報告から、
今は妊婦を流産させるようなツボは存在しないと言われています
今回は先生が助産師から鍼灸師を目指した経緯や助産師の免許制度について、
妊婦さんを取り巻く社会的状況、どんな支援ができるのか、
妊婦さんの身体とマイナートラブルについて、
最後の実技では妊婦さんを治療するときの注意点や体位について学びました。
妊婦さんはうつ伏せにはなれないので、
仰向けか、横向きに寝てもらうことになるのですが、
横向きはどうしても左右のツボを使うために、
途中で体位を変換する必要があるので
倍の時間がかかってしまうことになります
仰向けだとおなかの赤ちゃんの重みが
お母さんの内臓や血管・神経を圧迫するので体位に工夫が必要なのです。
特に「仰臥位(ぎょうがい)低血圧症候群」、
仰向けで寝たときに、心臓へ還る大静脈(下大静脈)を圧迫され、
心臓への血液が少なくなることで生じる低血圧症で
ショック状態を引き起こすケースもあるため、留意しなければならないそうです
そこで静脈への圧迫を避けるため、
股関節を曲げ、膝を立てた状態で寝てもらうのだそうです。
それにはかなり高めのひざ下枕が必要となります。
しかし長時間だと足を支えていることが辛くなるので、
しっかり踵でベッドを押せるように
つま先を上げた状態で足を安定させることが大切だとのこと。
実際に体験するとわかりますが、
この足の下の枕があるだけで長時間膝を立てていられるようになります
これは学校の授業ではなかなか聞けない部分です
さらには妊婦さんに関係する鍼灸治療としては逆子の灸治療があります。
実際にはどのくらいの大きさのお灸をするものなのか、実際に行っていただきました。
(ただし被験者は妊娠してない学生さんですが)
小指のところにある至陰(しいん)穴にお灸をひねって置いていただきました。
この後、実際に火も付けましたが、それほど熱くはないようです。
これで逆子が元に戻るというのだから不思議です。
(ただし、胎児の状況や妊娠何週目かによっても変わりますので
一概には言えませんが)
やはりその分野の先生だからこそ知っている、
生きた知識は本当に貴重ですね
2年生の実習は3学期も続きますが、残りもう少し。
さまざまな分野の先生方に出会うことで私も一緒に勉強させてもらっています。
改めて鍼灸って面白いなぁ
(文責/撮影 寺田)
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