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鍼灸学科

東洋医学のおはなし~気と津液の関係~

生理物質の相互作用、続いては気と津液についてです。

生理物質は、飲食物を摂取することで得られる水穀の精微から後天的に作られています。

ですので、それぞれが生理的にも病理的にも密接な関係にあります。

気と津液の関係性も例外ではありません。

 

気の津液に対する作用は3つあります。

 

気は津液を生み出す(生津)

津液は飲食物の中に含まれる精微な液体部分が吸収されて化生されます。

飲食物から液体部分を取り出し、作り出すためには脾胃などの働きが欠かせず、それら臓腑が正常に働くためには気が充分あって働いているかどうかか大きく関わるのです。

 

気は津液をめぐらせる(行津)

津液は、液体ですので陰としてはたらき、動きはそれほど活発ではありません。

そのため、全身を順調にめぐるためには気の推動作用が欠かせません。

また、身体に必要でなくなった水分は汗や尿、水蒸気に気化され、体外へ排出されますが、そこでも気の働きが関わります。

腠理(肌のキメ・毛穴)や膀胱の開け閉めを行っているのは気の作用です。

 

気は津液を固摂する(摂津)

気には固摂作用がありますが、津液の正常な排泄や、不要な流出を防ぐためにも働いています。

津液の不要な流出、例えば多汗や失禁などの症状には、気を補うことで対処することも多くあります。

 

気の津液に対する作用をご紹介しましたが、気の血に対する作用とよく似た内容でしたね☺