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鍼灸学科

古典を読む📚

先日、オンラインでの古典セミナーを受講しました。

教員養成課程時代にお世話になった先生によるセミナーです。

(養成課のときの学校の卒業生・在校生向けのセミナーのため、詳細は控えます💦)

 

鍼灸の歴史は古く、医学としてまとめられたのは2千年以上も前にさかのぼります。

そして、漢の時代に入ると『黄帝内経』が編纂されるのです。

現存する中国最古の医学書です。

 

『黄帝内経』は途中の巻が散逸したり、原本は残っていなかったりするのですが、さまざまな写本が存在します。

日本には、京都の仁和寺に日本最古の『黄帝内経太素』の写本が所蔵されています。

2018年に東京国立博物館で開催された仁和寺展でこちらが『医心方』と並んで展示されていて、ひとり密かに興奮したのを覚えています。

(当初の目的は、千手観音菩薩坐像でしたが。)

 

古典は今私たちが学んでいる東洋医学の根本ですし、現代の医学につながることがたくさん書かれています。

それなのに、古典を読んでいる人が少ないというのが現状だそうです。

特に日本人は、鍼灸の専門学校での古典に対する教育も少なく(というかほぼ無く…)触れる機会がないのです。

欧米の方よりも古典に対する興味・知識がないそうですよ…

 

今回の講師の先生は、なんと暇さえあれば古典を読んだり研究したりされているとのことでした。

始めは読みたくないけど、必要性に駆られて読んでいたそうですが、今は面白くてしかたがないとおっしゃっていました。

これらの古典は中国で作られたものですから、漢文です。

見たことのある漢字でも日本で使われている意味とは違う意味で用いられていることもあります。

高校の漢文の授業や、養成課時代には中国語の文章を読んでみたり、古典の白文(返り点など無い漢字だらけの文)を見てみたりしましたが、文を読むだけでもとても時間がかかります。

https://plaza.umin.ac.jp/~daikei/hanbai.html より引用

 

ですが、古典には歴代の医家の経験と知識があり、発見と治療の根拠が詰まっています。

今は、現代語訳も出ていますので、まずはそこから読んでみようと思っています。

最近、積読本がまた増えてきつつありますが、欲しい本は尽きないですね、、(笑)

本棚のキャパを超えてタワーが作られています。。

 

「古典を読む」というとなかなかハードルが高く、最初は厳しいかもしれませんが、気づいたら身近にあった!となるくらいに頑張ってみようと思います

きっと、読めるようになるだけで10年はかかりますが、生涯勉強と思うと不思議と気が遠くなるような感じはしないですね♪