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鍼灸学科

サヴァイヴ(生存)に大切なこと

2年生の2学期は様々な実習があって大忙しなのですが、
先週の金曜日には中医学系の先生にお越しいただきました。

今回お越しいただいた日色雄一先生は鍼灸師として長年中国に留学され、
偉大な老中医の先生のもとで弟子として学んでこられ、
現在は横浜中華街の方で「傳統醫學研究所 日色鍼灸院」を営んでおられます。

前日の夜に大きめの地震があって、JRなどの交通機関が遅延するなど、
先生も含め朝から大混乱でしたが、ほとんどの皆さんが出席できました。

テーマは「サヴァイヴ(生存)と中国医学」。

先生の経歴や留学時代に学んだこと、中国での医療事情等も踏まえながら、
中医学の目線からこのコロナ禍の世の中をどう生きるべきか?というお話でした。

中医学の古典からの言葉を引用しながら、
人が健康でいるにはどのような考え方をすべきかをお話しいただきましたが、
その中でいくつか気になったものをご紹介したいと思います。

 

流水不腐,戶樞不蠹,動也。形氣亦然。形不動則精不流,精不流則氣鬱。(『呂氏春秋・尽数』)

(流れる水が腐らないことや扉のシャフト(軸)が虫に食われないのは動いているからである。
身体や気も同じで、身体を動かさなければ精は流れず、精が流れなければ気は鬱になり動かなくなる)

 

形不正則氣不順,氣不順則意不寧,意不寧則氣必散亂。
(出典不明。中医学ではよく使われている言葉)

(身体が歪めば、気の流れが悪くなり、気の流れが悪ければ、意識(精神)はのびやかでなくなり、
意識がのびやかでなくなれば気は必ず散じるものである)

 

コロナ禍で在宅ワークになり、家から一歩も外に出ないで過ごしている人が増えていけば
身体を動かす機会もないので病気になるのは当たり前のこと。

同じ姿勢で固まっていれば、気の流れも、意識もおかしくなり、気は散り失せる…

古代の人々が残した言葉には真理が詰まっていて、
時空を超えて通じるものがありますね

そして「養生の大切さ」を先生は繰り返し伝えておられました。

1つ1つの病気に対応するのではなく、中医学の視点は

治病必求於本(『素問・陰陽応象大論』)
(病を治すにはその本(原因)を求めなければならない)

であり、それは特定の病気にワクチンや薬を使うことよりも
まずは自らの身体をどんな病にも負けないようにしておくことが本義だということですね


後半は学生の中からモデルを募り、
先生の診察→診断→治療の流れを見せていただきました。

舌の診断の様子です。

目の動きや手の動きなどからエラーが出ていないか確認しています。

中医学では「四診合算(ししんがっさん)」といい、
さまざまな診察を駆使して総合的に判断します。

治療前の診察を念入りに行い、必ず患者さんとの間で指標となる症状を確認したうえで、
治療後の変化を見て、実感してもらうことを大切にされています。

日々の臨床の中で得られた経験、生きた症例を交えながらの実技に
学生さんたちは熱心に見入っていました。

さて今週末も実習がありますのでその様子は次回報告します!

(文責/撮影 寺田)

 


 

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