小田急線・JR横浜線 町田駅徒歩5分

ブログBlog

トップページ ブログ 東洋医学のおはなし~津液~
鍼灸学科

東洋医学のおはなし~津液~

梅雨らしさ全開の一週間ですね。

暦のうえでは、二十四節気は小暑、七十二候は温風至(あつかぜいたる)と言われる時期です。

今年はどれくらい暑くなるんでしょうか…💦

 

今回は津液(しんえき)についてです。

聞きなれない言葉かもしれませんが、液という文字か使われているくらいですので、体内における水分のことを指します。

東洋医学では、水分ではなく、水液といった表現をします。

体の中で正常で必要な水液のことを津液といいます。

人体を構成し、生命を維持するためには欠かせない物質です。

津液は飲食物から作り出されます。

飲み物はもちろん、食べ物にも水分が含まれていて、脾をはじめとした消化器系の機能によって吸収されています。

 

津液と言っていますが、実は津と液の2つにわけることができます。

は、さらさらとして動きやすい性質を持っています。

全身を循環し、皮膚などに分布していて、体外には汗や涙、唾として現れます。

は、ねばねばとして流動性が低い性質を持っています。

関節や臓腑、脳などに注ぎ、滋潤や潤滑の役割を担っています。

陰陽という分け方で見ると、津は陽で、液は陰となります。

 

津と液は性質・分布・機能が異なるため、区別をされていますが、お互いに転化し合っているため、津液とまとめて表現されることがほとんどです。

次回以降、津液の働きや代謝についてみていこうと思います(^^)/