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鍼灸学科
東洋医学のおはなし~津液~
梅雨らしさ全開の一週間ですね。
暦のうえでは、二十四節気は小暑、七十二候は温風至(あつかぜいたる)と言われる時期です。
今年はどれくらい暑くなるんでしょうか…💦
今回は津液(しんえき)についてです。
聞きなれない言葉かもしれませんが、液という文字か使われているくらいですので、体内における水分のことを指します。
東洋医学では、水分ではなく、水液といった表現をします。
体の中で正常で必要な水液のことを津液といいます。
人体を構成し、生命を維持するためには欠かせない物質です。
津液は飲食物から作り出されます。
飲み物はもちろん、食べ物にも水分が含まれていて、脾をはじめとした消化器系の機能によって吸収されています。
津液と言っていますが、実は津と液の2つにわけることができます。
津は、さらさらとして動きやすい性質を持っています。
全身を循環し、皮膚などに分布していて、体外には汗や涙、唾として現れます。
液は、ねばねばとして流動性が低い性質を持っています。
関節や臓腑、脳などに注ぎ、滋潤や潤滑の役割を担っています。
陰陽という分け方で見ると、津は陽で、液は陰となります。
津と液は性質・分布・機能が異なるため、区別をされていますが、お互いに転化し合っているため、津液とまとめて表現されることがほとんどです。
次回以降、津液の働きや代謝についてみていこうと思います(^^)/