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鍼灸学科
東洋医学のおはなし~気の種類:衛気~
新学期が始まり、1年生の授業もだんだんと本格的になってきました。
1コマ90分でさらに聞きなれない言葉の数々…
まずはコツコツやることがいちばんですが、慣れてわかってくるとどんどん楽しくなってくるはずです!
一緒に頑張っていきましょう(^^)/
さて、「気」についての続きです。
今回は衛気についてです。
飲食物から作られる、後天の気のひとつです。
先週の営気と比べて、活動性が高く動きが速いという性質があります。
先週の、営気と比べてその性質から、陽の性質を持った気で、水穀の悍気とも呼ばれます。
衛気は、全身にくまなく分布しています。
作用としては、
①外邪の侵襲を防ぐ
文字のとおり、防衛の働きつまり外敵からからだをまもる働きをしています。
衛気の働きが充分でないと、風邪をひきやすかったり、体調を崩しやすかったりしてしまいます。
②全身をあたためる
衛気が持つ温煦作用によって全身を温めることができます。
③腠理の開闔(そうりのかいごう)
腠理とは皮膚のきめのことで、腠理の開闔は皮膚の収縮と弛緩をさします。
衛気は腠理の開闔を制御して、汗を正常に分泌するように働きます。
汗の正常な分泌を通じて、体は一定の体温を維持しています。
年々増加してきている、花粉症もこの衛気が大きく関わっています。
衛気と深くかかわってくる臓腑が脾と肺です。
脾は飲食物から衛気を作り出すために、肺は衛気の働き・機能とのかかわりがあります。
今週は、身体を守る免疫力との関係が深い衛気についてでした!