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鍼灸学科
東洋医学のおはなし~気について~
国家試験を受験された方、お疲れ様でした。
受験生の方は手応えや感想はそれぞれあるかと思いますが、ゆっくりと体を休めてくださいね。
先週、花粉症について書きました。
その中でポイントのひとつだったのが「衛気」です。
「気」とは、人体を構成し、生命活動を維持する極めて細かい物質を表すとともに、機能を表す言葉です。
全身の組織・器官をめぐり、身体中に満ちており、人体を構成し、生理活動の原動力となっています。
いわゆる、生命エネルギーといえるでしょう。
気は生成のされ方や活動する場所、機能などの違いにより異なった名称で呼ばれます。
まず、生成のされ方で大きく2つに分類されます。
先天の気と後天の気です。
先天的、つまり生まれながらに両親から受け継いだ物質(先天の精)から作られるのが先天の気
食べ物や飲み物を摂取することで後天的に得る物質(後天の精)から作られるのが後天の気です。
先天の気は原気とも言い換えられます。元気と書くこともあります。
生命活動の原動力で、生きるために欠かせないものです。
臍下丹田(さいかたんでん)に集っています。
スポーツや武道をされる方は丹田という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
飲食物のことを水穀とも表現するので、後天の気は水穀の気ともいいます。
後天の気をさらに細かく分類すると、宗気・営気・衛気です。
飲食物から得られる気なので、食事とそれを消化吸収するための臓腑の健康が大切なのはここからもわかりますね!
それぞれの気について来週以降見ていこうと思います(^^)/