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鍼灸学科

東洋医学のおはなし~にきび・吹き出物~

今回は、にきび・吹き出物に焦点を当ててみようと思います。

 

東洋医学では、にきびや吹き出物のことを「痤瘡(ざそう)」「粉刺(ふんし)」といわれています。一般には青春期に生じるものを「にきび」、成人期になってからできるものを「吹き出物」と呼ぶ習慣があります。

 

いずれも「尋常性痤瘡」という皮膚疾患で、さまざまな原因で皮脂が過剰に分泌され、それが毛穴に詰まると皮脂を餌にしている毛穴の常在菌「アクネ菌」が過剰に増殖してしまい、皮膚に炎症が起きている状態です。青春期には皮脂の分泌が増えるので、それがにきびの原因のひとつです。それ以外の原因は、食生活や生活リズムの乱れとストレスです。

 

にきびや吹き出物といった表面(皮膚)に出てくるというのは、体内に余分なものが滞っているためです。
ここでいう余分なものとは、湿熱(しつねつ)です。そしてこの湿熱を生み出す原因のひとつが、甘い物・脂肪の多いもの・味の濃いものなどの過食です。


チョコレートを食べ過ぎるとにきび、吹き出物ができやすくなってしまいますよね…
アルコールも湿熱を生み出しやすい特徴があります。

 

 

そして、生活リズムの乱れやストレスによって、気の流れが乱れたり身体の中の様々な陰陽バランスが失調したりしてしまい、皮膚への影響としてにきびや吹き出物という形で出てくることがあります。
夜更かしや睡眠不足だと肌が荒れる経験がある人は少なくないと思います。
新型コロナウイルスの影響で新しい生活様式が求められやマスクが手放せなくなってストレスがたまり、皮膚に出てきた人も多いでしょう。

 

 

皮膚の症状は、身体の状態、特に胃腸の状態を映し出す鏡です。
ストレスが溜まっていないか、食生活が乱れていないか、自分の顔をチェックしてみることも大切ですね。
ただし、やりすぎてかえってストレスにならないように注意してくださいね(体験談です。笑)