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今年お世話になった本📚
今年も残り少なくなってきました。
新型コロナウイルスの影響でこれまでにない1年となりました。
私自身、今年からアルファ医療福祉専門学校に着任し、新しい環境にわくわくしていましたが想像をはるかに上回る新しい環境になって戸惑ってしまうことも多かったです。
ですが、1年生の副担任として関わらせてもらったり、2年生、3年生の授業に出たりと学生と話す時間が増えていくのはとても楽しかったです
今から来年も本当に楽しみです!
皆さんは今年どれくらい本を読みましたか??
勉強に関する本、小説や趣味の本などさまざま出会いがありましたが、正直読み切れず、積読がたまりつつあります…
来年はもっとたくさんの本を読むというのも目標のひとつです。
今年、とてもお世話になった本のひとつが、『中医臨床』という雑誌です。
東洋学術出版社さんから出ている中医学の臨床力をつけるための雑誌で、中医学の学び方から実践までたくさんの情報が盛り込まれています。
ひとつひとつの内容が濃く、バックナンバーも面白い内容がたくさんあり、時間が足りないくらいですが、読み応えのある本です。
年に4回発行されているのですが、今年は特集として新型コロナウイルスに関する記事が多くありました。
別冊で「COVID-19と中医学」もありました。
風邪だけでなく、インフルエンザや2002年のSARSといった感染症にも漢方薬が功を奏したという事実があります。
証を立て、漢方薬や鍼灸で治療をしていくのです。
中国の病院では、中医学を実践する中医師が活躍しているそうです。
中国伝統医学と現代医学との統合治療が行われたことで高い治療効果が得られていることも報告されています。
「衛気を中心とした感染症・疫病に対する中医針灸の選穴」では、症状の段階に応じて使う経穴が紹介されています。
予防もしくは軽症の段階では、合谷・列欠・尺沢を使うそうです。
注目すべきは、“予防”でしょうか。
免疫力を高める予防法として鍼灸が一役買うことができるんですね。
(感染したり感染が疑われたりする場合は、しかるべき所への連絡や対応は必要です。)
『中医臨床』は、当校のラウンジにも置いてあります。
興味がある人はぜひ手に取ってみてください。
参考:『中医臨床』東洋学術出版社