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鍼灸学科

東洋医学のおはなし~嗜睡~

昼間こそまだ暖かい日もありますが、寒い日が増えてきましたね。

先日、二十四節気の大雪を迎えました。

雪が降り積もるようになる頃のことで寒さもだんだん厳しくなり、冬至に向かってさらに日も短くなっていきます。

寒いと朝に布団から出るのがしんどくなってしまいますね…笑

今回は「嗜睡」について紹介したいと思います。

昼夜問わず強い眠気があり、知らずに眠ってしまうものを嗜睡、または嗜眠といいます。

傾眠といわれることもあります。

過眠症や、ナルコレプシーも含まれています。

『黄帝内経』といわれる古典には、「好臥」「嗜臥」「多臥」「善眠」という記載もあります。

軽度のものは呼びかけで目を覚ましますが、重度のものは昼夜ともに深く眠り、呼び掛けても目が覚めにくくなります。

睡眠不足による眠気は病態とはせず、十分な睡眠が取れているにも関わらず眠気があるものを病態と考えます。

熱病や慢性病の末期に意識障害を伴う昏睡状態がおこることがありますが、ここでは嗜睡ではありません。

嗜睡は主として、陰盛陽虚によりおこります。陽は動をつかさどっており、陰は静をつかさどっています。

したがって陰が盛んになり、身体の中で静が優勢になると嗜睡となります。

臓腑で関係が大きいのは、つまり消化器系だそうです。

脾の弱さが嗜眠と関係が深いのです。

脾が弱くなって湿が身体の中にたまってしまうと過眠や日中の強い眠気に繋がってしまうんですね。

単純な寝不足だけでなく、消化器系の不調がないか、食事で胃腸に負担をかけていないかも見直してみるとよいかもしれませんね(^^)/

(もちろん消化器系の問題だけではない場合もありますよ!)