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経絡(けいらく)だって大事なんです💦
このところ温かいお天気の日が続いてますね
実習巡回の外出ついでに、紅葉狩りを楽しんでいる寺田です。
もうそろそろ紅葉も終盤でしょうか?
さて先週から2年生にも経穴(ツボ)の口頭試問が始まり、
これで1~3年生までそれぞれの出題範囲で「経穴かえれまてん」開催中ですー
学年別に箱3つ。入っている経穴カードがそれぞれ違いますよ。
そんなわけで、どうしても「ツボ」、すなわち経穴の方ばかりがクローズアップされがちですが、
はり・きゅう治療の展開には経穴がそれぞれ所属している経絡(けいらく)だって大切
よくこんな感じのイラストで示される「点」は経穴(ツボ)で、
それをつないでいる「線」が経絡(経絡はさらに経脈と絡脈に区別されます)。
経穴は全身で361あって、全てに名前と場所があるので覚えないといけないんですが、
これがかなり大変な作業なので、暗記が苦手な人はとても苦労されています
実はほとんどの鍼灸師が国家試験を通ると、
いつもの治療で使うところ以外はほとんど忘れてしまうことが多いんですが…
寺田はかれこれ10年以上この科目を教えているので、全ての経穴がばっちり頭に入ってます
なので「経穴かえれまてん」ではカンニングペーパーなど一切持たず、
学生が言い間違えた瞬間にその場でビシバシ切っております
でも経絡において経穴があるのはその路線の一部でしかないのです。
上のイラストでも「属肺」、「絡大腸」とあるように、
肺や大腸といった内臓と経絡は繋がっていると考えられています。
この経絡というものがあることで、経穴は遠く離れた内臓の治療を行うことが出来ます。
逆に内臓に何らかの病変があれば、この経絡を伝って経穴に反応が現れると言われているのです。
そのために東洋医学の診察法には経絡を見たり、経穴を見たりする方法があります。
これが「経絡学説」の中心的理論なのです。
ですので…そもそもその経穴がどこと繋がっていて、どこの治療が可能なのかは、
経絡がどこを流れているのかを知らなければ使えないのです。
その経絡の流れを「流注(るちゅう)」と言います。
残念ながら日本の教科書ではそのあたりは文章だけの記載で、あまり触れられていないのが現状。
図も経穴のある場所だけで内臓と繋がっている部分は省略されてしまっています。
逆に中国などで使用されている教科書では
「経絡学」だけで立派に1冊の本になるくらいの情報があります。
中国語が読めない場合には日本語の全訳本も出ていますよ。
そんなわけで当然と言えば当然ですが、
経穴を覚えていても経絡の細かな路線まで覚えているはずもなく、
なかなかそのあたりをイメージで覚えるような良い教材が見つからなかったので、
今年は1年生向けに作っちゃいました!
写真は手の少陰心経のページです。
教科書にはないので、いろんな文献探して見比べて、
最終的に自分でイラスト描いちゃいまして、出来上がったのがコレ。
(ある意味、1学期のコロナ騒ぎのおかげで時間が出来て生まれた資料です)
さらに3年生向けに製本印刷してみたら、いい感じのテキストに仕上がっちゃいましたよー
こだわりは経絡の路線に自分で色塗り可能なとこ
経絡は1本線ではなく、枝分かれしたり、合流したりするので、
分けて塗って見やすく仕上げると、理解しやすいんですよねー
経絡の流れてるとこはその所属の経穴(ツボ)で治療できるところ。
知っておけば診断・治療に展開できるので、大まかなイメージだけでも覚えておいてほしいと思います
(文責/撮影 寺田)
そろそろ年末。
オープンキャンパスも大詰め。
入学説明会も始まりましたし、入試もかなり進んでまいりましたー
↓ ↓ ↓
(オープンキャンパス時のコロナ対策についてはコチラ)
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