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鍼灸学科

東洋医学のおはなし~汗~

今回は、についてです。

汗をかきやすいか、そうでないかを尋ねます。

患者さん自身で、普段の生活の中で汗をかきやすいと感じている方以外はなかなか答えづらい質問かもれませんね。

さらに汗が出やすい時間、汗をかく部位、汗の量などについても聞いていきます。

サウナやホットヨガなどでよく多量に汗をかくということも体質の把握に繋がるかもしれません。

私も岩盤浴にときどき行きますが、いつもよりたくさん汗を流すことが必ずしも良くないわけではありません。

健康的な人や、ある程度汗をかいたほうがいい人は良い健康法だと思います。

ただ、汗というのは津液と言われる身体の中の水分が変化したもので、血との関係が深かったり、汗が流れ出るとともに気も消耗してしまいます。

気・血・津液といった身体に必要な生理物質を消耗している人や、それらを作り出す力が低下している人は、あまりおすすめできないかもしれません。

 

また、汗についてのポイントとして寝汗があります。

盗汗と言われ、寝ている間にかく汗で、目が覚めると止まるものです。

陰虚と言われる、身体の中の陰の成分(血や津液が含まれています)が不足した状態の時におこります。

手足のほてりや夜の時間帯に暑く感じやすくなるとともに盗汗という症状が見られます。

気温が高く、暑くて汗をかいている場合もありますので、気温やエアコンの使用の有無は考慮しなければいけません。

 

臓腑で言うと、汗は心との関係が深いとされています。

汗ひとつとっても情報が隠れているんですね(^^)/