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東洋医学のおはなし~患者さんをみる~
体温近くまで気温が上がる日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
エアコンの利用が推奨されていますが、冷やしすぎにも注意です。
湿度が高くなると体感温度が高くなりますので、湿度50~60%を目安に除湿が効果的だそうですね!
さて、今回は患者さんをみるためのおはなしをしてみたいと思います。
治療をするには、患者さんがどんな状態なのか知る必要があります。
知るためにどんな方法があると思いますか?
1番分かりやすいのは、患者さんに「聞く」ということだと思います。
「どこが辛いですか?」
「どのように辛いですか?」
「いつから症状がありますか?」
など、病院に行くと必ず聞かれますよね。
問診表に書いてください、ということもあるかと思います。
来院してきた患者さんが、何を訴えて来たのかを知らないことには治療はうまくいきません。
鍼灸治療においてもこのような情報収集は必須です。
上に述べたような、聞く「問診」。ここで言う聞くとは、患者さんに質問をして答えてもらうということです。
これ以外にも方法があります。
患者さんを目で見る「望診」、
患者さんの身体から発する音やにおいを聞く「聞診」、
直接触れて状態を確認する「切診」です。
「望診」「聞診」「問診」「切診」この4つを合わせて「四診」と言います。
東洋医学において、人体は有機的統一体であり、臓腑が中心になり、経絡が内外に通じ、各組織・器官と相互に密接な関係を持っている、と考えます。
人の身体の筋肉や骨、内蔵などは、それぞれ異なった機能や働きを持ちながら、同時に全体的につながりを持ってひとつのものとして存在しているということです。
だから、見たり、聞いたり、尋ねたり、触れたり様々な方法で情報を得て、総合的に体の状態を把握して治療をしていきます。
四診合参とも言われます。
顔色が悪いなとか、声に元気がないな、といったことも治療の方針を決めるために大事な情報になるというわけです。
患者さんが治療院に来院してきた時から診察は始まっているんですね。
鏡で自分の顔を見たり、家族や身近な人の顔を見たり声を聞いたりすると、全く同じ日はなかなかないと思います。
診察のポイントなど四診それぞれについて次回からご紹介していきたいと思います(^^)/