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東洋医学のおはなし~お灸と湿邪~
「お灸ってどんな効果があるんですか??」
と聞かれることがよくあります。
お灸には火を使うので、温かい、冷えているところを温めるという効果がありそうなのはイメージしやすいですよね。
実際、寒いとき、手足やおなか、腰などを触ってみて冷たいときにお灸をやることは多いです。
気温が低い冬だけではなく、冷房や冷たい飲み物・食べ物で体が必要以上に冷えてしまった夏の暑い時期にもお灸は効果的です。
科学的な実験をによって証明された治療的な作用としても、
身体の組織や器官に刺激を与えてその機能を調整したり、
鎮痛の作用、免疫能を高める作用、自律神経を整えたりアレルギー体質を改善する作用などたくさんあります。
はりきゅう理論の教科書に載っていますので、学生のみなさん確認してみてくださいね。
ブログタイトルにもあるように、お灸と湿邪にフォーカスを当てておはなししていきます。
先週のブログでも紹介した「湿邪」
梅雨入りして、湿度も上がりますます私たちの体の中に入り込みやすくなってきます。
湿邪の特徴はねばねばベタベタしていて重たい、というものでしたね。
湿邪のせいで体が重く、だるい…となっているときは、体の中は巡りが悪くなっています。
その時に、動きを良くして巡りやすくしよう!と働いている「気」がいます。
気は体のエネルギーで、栄養分などの体に必要なものから、余分な湿邪など不要なものまで動かしています。
体を動かすために「気」は絶えず動いていますし、それ以外にも気には、体温を保つためや体を外敵から守るためにも働いています。
頑張りすぎると元気がなくなってしまうように、消耗もしてしまいます。
そうなると湿邪を動かして追い出す力も足りなくなってしまいますよね…
そこでお灸です!
お灸には「行気」といって、気が巡りやすくなる作用もあります。
気を巡らせて、湿邪のねばねばベタベタを流す、というイメージですね。
暑くなる時期でもお灸は体にとってもイイ!!ということを知ってもらえると嬉しいです(^^)/