ブログBlog

トップページ ブログ 幼虫、ほしい人いる?|カブトムシとソーシャルワーク
社会・精神 通信科
#コラム

幼虫、ほしい人いる?|カブトムシとソーシャルワーク

実は、学科長が趣味でカブトムシを飼育しています。

毎年、成虫が育ち、卵を産み、その幼虫が育つ。

飼育を続けているうちに、今年はたくさんの幼虫が生まれたそうです。

 

せっかく生まれた幼虫も全部を育てるのは難しい…

そこで学科長が考えたのは、「誰かに分けてみよう」でした。

そして、周囲の人に声をかけ、幼虫を配ることに。

「カブトムシを育ててみたい」という人の手に幼虫が渡り、それぞれの場所で飼育が始まっています。

 

すると、そこにはちょっとした変化が生まれます。

「元気に育っています」

「このくらいの大きさになりました」

「土はこれでいいですか?」

カブトムシをきっかけに、そんな会話が生まれています。

学科長が一人で楽しんでいた趣味が、誰かと共有することで、人と人をつなぐきっかけになっています。

 

これは、ソーシャルワークにも通じるところがあるなと感じます。

ソーシャルワークでは、人が持っている力や資源に目を向けます。

「資源」というと、福祉サービスや制度、専門的な支援を思い浮かべるかもしれません。

しかし、地域にある資源は、それだけではありません。

知識や経験、得意なこと、好きなこと、時間、場所、そして“誰かと共有したい”と思えるもの。

こうした身近なものも、人と人をつなぐきっかけになります。

 

今回のカブトムシも、その一つです。

学科長にとっては、長年楽しんできた「趣味」でも、それを誰かと分かち合ったことで、趣味が「人とつながる資源」になりました。

ここで大切なのは、「持っている人が、持っていない人に与える」という一方通行の関係ではないことです。

幼虫を受け取った人が飼育を始めれば、新しい経験や知識が生まれます。

育て方を尋ねたり、成長を報告したりすることで、今度は受け取った側からも何かが返ってくるかもしれません。

一つの“おすそ分け”が、人から人へと広がっていく。

 

ソーシャルワークでも、支援する人と支援される人を固定的に考えるのではなく、一人ひとりが持っている力や経験、つながりを生かしていくことが大切です。

「自分には何もない」と思っていても、好きなことや得意なこと、誰かと共有できることがあるかもしれません。

そして、それが誰かにとっては大切な「資源」になることもあります。

 

カブトムシそのものが、人をつなぐわけではありません。

「これを誰かと共有したい」

そんな小さな思いと行動が、人と人との接点をつくっています。

さて、学科長のカブトムシたちの成長と、「飼育の輪」の広がりが楽しみです。

 

 

◇◇◇youtubeでもソーシャルワークの実践について発信しています!◇◇◇

社会福祉士・精神保健福祉士通信科のyoutubeでは、

学校紹介や説明会だけでなく、現場で活躍するソーシャルワーカーの実践的なお話も紹介しています。

ぜひチャンネル登録を☆

https://www.youtube.com/@alpha-machida