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高砂やこの浦舟に帆を上げて ~その男、華岡青洲~
みなさんこんにちは☀
通信教育学科事務局の塩井です☺
新型コロナウイルス感染症の流行が落ち着きはじめ、日常生活や経済活動ももとに戻りつつありますね✨
日々、日本の医療体制について様々な見解が報道されておりましたが、何よりもまずは医療従事者の皆様をはじめ、
新型コロナウイルス感染症対策にご尽力されたすべての皆様に感謝申し上げますm(__)m
ところで、本日は11月22日「いい夫婦の日」ではございますが、皆さんはアメリカ合衆国シカゴ市にある世界外科学会栄誉館にも名を残す日本の名医が、
家族の協力によって偉業を成し遂げたことをご存知でしょうか?
その名は「華岡青洲(はなおかせいしゅう)」――。
人々は病やケガに苦しみ、治療時にはひたすら痛みに耐えるしかなかった江戸時代(1804年)。
文献で確認できる限り世界史上初の「全身麻酔」を用いた外科手術に見事成功したといわれるのが華岡青洲です💊
海外で初めて全身麻酔が用いられたのは、華岡青洲が手術に成功してから40年以上も後になるようです😲
華岡青洲はマンダラゲという植物をもとに「通仙散(つうせんさん) 」という麻酔薬を自ら開発したのですが、
その研究の道のりは険しく、人体実験は本人たちからの強い願いもあり、母親の於継(おつぎ)と妻の加恵(かえ)の体で行われ、
母親は死去、妻は失明という大きな犠牲があったようです(諸説あり)😢
家族のまさしく献身的な支えがあって、世界史上初の偉業が達成され、今日の医療の進歩に繋がっているのだといえます🎉
華岡青洲は「内外合一(ないがいごういつ)」「活物窮理(かつぶつきゅうり)」を理念とし、
自分の専門分野や世間の常識にとらわれることなく幅広い知識を身に付け、患者や病気の個々の特徴を捉え、
ケースに応じた柔軟な対応を心がけていたようです📚
そして、紀州藩が認める身分の高い医師となっても、一般患者の診療と後進の育成を絶えず続けた、その志は卓越した医術と並び評価されるべき点でしょう👏
華岡青洲は伝承した医術をむやみやたらに口外することを弟子たちに禁じていたといわれています🚫
一説によると、それは、決して意地悪や単なる秘密主義ではなく、医術が知識と技術を兼ね備えた人物によって正しく用いられることを目的とし、
噂や誤情報が人々の命をかえって危険にさらさないようにしたかったからだそうな…。
自らが生み出した医術の危険性もしっかりと見据えていたのですね👀
マニュアルやルールにとらわれ自ら考え行動する機会が減ってきている、膨大な情報が溢れ噂やデマに惑わされやすくなっている、
そんな現代にも華岡青洲の「内外合一(ないがいごういつ)」「活物窮理(かつぶつきゅうり)」の理念は通じるものがあるかもしれません✍
華岡青洲が世界史上初の全身麻酔手術を成功させてから約200年後の現在--。
生活上の困難を抱える患者を支援する医療ソーシャルワーカー(社会福祉士・精神保健福祉士)も、病院等でチーム医療の一端を担い、
医師といった他職種と連携しながら、活躍の場を広げています🏥
もちろん医療現場のみならず、日本社会全体を広く支える社会福祉士・精神保健福祉士を養成すべく、
本校通信教育学科はこれからも「自律」を重んじ教育活動に励んで参ります💪
結びとして。アルファ医療福祉専門学校を支えてくれた・くれているスタッフでもあり、
このブログの著者の大切な友人でもある2名がそれぞれ新たな船出を11月に迎えました🚢
まるで自分のことのように嬉しく、11月22日(いい夫婦の日)ということで日本古来の目出度い歌を口ずさむ♪
今ではほとんど聞かなくなりましたが、昔は披露宴などでよく謡われたようです👰
「高砂(たかさご)やこの浦舟に帆を上げて~♪……君の恵みぞありがたき~♪」
少しもじれば「タカヒロやこの浦舟に帆を上げて~♪……キミの恵みぞありがたき~♪」
華岡青洲のように、深い家族の支え合いが、ポストコロナ時代に満ちることを願って―――。
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アルファ医療福祉専門学校通信教育学科事務局
↓このブログの著者が休日に急に海を眺めたくなり、1人で江の島近辺を散歩していたら、遠く富士山までくっきりと見えました。雲と鳥がいい塩梅で山頂にかかるように写っています。某人気海賊マンガも100巻を達成したとのことで、いつか私もこの海に帆を上げて船旅でもしてみたいものです(塩)↓