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古典芸能の中の鍼灸
いきなりですが…
みなさんは歌舞伎や能、狂言といった古典芸能に触れたことってありますか?
京都出身の寺田は子どもの頃から祖母に連れられて
京都の四条通、鴨川のほとりにある南座に行っておりまして、
最初は子どもでも楽しめるだろうと文楽から見始め、
中学に入るころからは歌舞伎を楽しんでました
そういう環境にあったことには今でも感謝していますし、
今でも文楽は特に大好きなんです
3人で操る人形が見せる繊細な動きはまるで生きているかのように見え
人形なのに感情が伝わってきて泣けるんですよ、これがー
で、今日の本題は狂言。
狂言は実は専門学校に入ってから見るようになりました。
きっかけは鍼灸の同級生に狂言師さんがいたんですよ。
よくチケットをいただいては見に行ってましたー
狂言は喜劇なので、ストーリーもわかりやすくて、
古典芸能の入り口にはもってこいのような気がします。
狂言師でテレビに出られている方もいらっしゃいますしね。
そんな狂言の演目の中でも私は知らなかったのですが…
「かみなり(神鳴)」というお話がありまして。
この絵本をかつての恩師の奥様に教えてもらって初めて知ったのですが、
なんとお話の中に鍼治療が出てくるのですー
時代は京都が都であった頃のようで…
都で流行らなかったヤブ医者が東へ下っていく途中、
雷が鳴って、空から神鳴様が落ちてきます
その時に腰を打って痛めた神鳴様は天に帰ることが出来ません。
するとそばにうずくまっていた男が医者だと知った神鳴様は治療をするようにと頼みます。
ヤブ医者はさも大層な素振りで神鳴様の頭に手をあてがい脈を取ったり…
そこで登場するのが鍼なのですが、今の鍼とは違うものです。
この鍼は小槌で叩いて刺し入れる「打鍼術(だしんじゅつ)」のための道具。
当時はかなり太い鍼を叩いて身体に打ち込んでいたようです
今は鍼の先端が丸くなったものを身体の表面に当てて刺激するだけに変わっているので、
写真の鍼も現在のもの。当時のものとは少し違ったものになっています
でもまあイメージは出来るかと
日本の鍼灸師の大半が行う、管を使って鍼を打つ「管鍼法(かんしんほう)」は
江戸時代に始まったものなので、このお話の時代にはなかったわけですねー
何とも恐ろしい風貌の神鳴様が鍼を痛がる姿が笑いを誘うお話の顛末は
見事にヤブ医者が神鳴様の腰を治して、無事に天へ帰っていくことになるのですが…
そこは狂言。もうひと悶着あるわけです
この絵本は絵も独特で面白く、お話も狂言のセリフ回しな感じなので、
読み聞かせをすると子どもが喜びそうな内容です
鍼灸師としてはこの狂言を一度生で見てみたい…と思っていたら、見つけたー
8月17日(土)に国立能楽堂でこの演目が行われるようで、これはチャーンス🙌
しかも京都に馴染みが深い「大蔵流」
(かつての同級生も大蔵流でしたし)
早速予約しちゃいましたよー
久しぶりに見る伝統芸能でもあるし、めちゃくちゃ楽しみ~
「打診術」で神鳴様に鍼をするところ、しっかり見てきますね
鍼灸師としても、日本人の一人としても
「伝統芸能×はりきゅう」なこの作品、絵本も楽しいですし、
出来れば演目を生で見ておくことを超オススメします
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