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安心できる社会は、刑罰だけでつくれるのか?|司法福祉とソーシャルワーク
最近、ニュースでは「闇バイト」による事件が、相次いで報じられています。
また、夕方のニュースでは、スーパーでの万引きや、収穫前の農作物の窃盗の実態が特集されることも少なくありません。
こうしたニュースを見て、皆さんはどう感じるでしょうか。
犯罪は、決して許されるものではありません。
犯罪によって傷ついた被害者やその家族の苦しみが消えることはありません。
被害者の思いや感情に寄り添い、その権利や尊厳を守ることは、何よりも大切です。
一方で、私たちはもう一つの視点も持つ必要があります。
“罪を償った人は、その後どのように地域で暮らしていくのでしょうか。”
◆犯罪の背景にあるもの◆
犯罪を犯した責任は本人にあります。
しかし、その背景には、孤独や貧困、障害、依存症、家庭環境など、さまざまな生活課題が重なっている場合があります。
刑務所で刑期を終えたとしても、それだけで生活の課題が解決するわけではありません。
「住む場所がない」
「仕事が見つからない」
「頼れる家族がいない」
「福祉サービスの利用方法が分からない」
このような状況のまま地域へ戻れば、再び孤立し、犯罪を繰り返してしまう可能性があります。
実際に、「社会で生きるより刑務所の方が安心できる」「刑務所に戻りたい」と話す人もいます。
もちろん、これは犯罪を肯定するものではありません。
しかし、再犯を防ぐためには、刑罰だけでなく、地域で生活を立て直すための支援も必要です。
◆犯罪を「繰り返さない」ためのソーシャルワーク◆
そこで活躍するのが、司法福祉というソーシャルワークの分野です。
罪を犯した人が刑期を終え、地域で安心して暮らせるよう支援することも、ソーシャルワーカーの大切な役割の一つです。
その中でも重要な役割を担っているのが、「地域生活定着支援センター」です。
地域生活定着支援センターでは、福祉的な支援を必要とする人を対象に、
・住まいの確保
・福祉サービスの利用支援
・医療・介護との連携
・家族や関係機関との調整
など、一人ひとりの生活基盤を整える支援を行っています。
生活基盤を整え、孤立を防ぐことは、本人のためだけではありません。
再犯防止につながり、地域社会の安全にもつながる重要な取り組みです。
犯罪を「起こさせない」ための支援はもちろん大切です。
しかし、「繰り返さない」ための支援も同じくらい重要です。
そのためには、一人の問題として捉えるのではなく、その人を取り巻く生活や環境にも目を向けるソーシャルワークの視点が欠かせません。
最近では、司法福祉ソーシャルワーカーが登場する漫画やドラマも制作され、この分野への関心も高まっています。
社会福祉士の活躍の場は、高齢者福祉や障害福祉、医療だけではありません。
司法という分野でも、その専門性が求められています。
◆地域生活定着支援センターの実際を学ぶ◆
本校のYouTubeでは、オンデマンド実践セミナーとして、
「地域生活定着支援センターの実際の取り組みについて」を配信しています。
セミナーでは、
・地域生活定着支援センターが設立された背景
・センターが担う役割
・現場で実際に行われている支援事例
について、現場経験をもとに分かりやすく解説しています。
ニュースでは、事件が起きた瞬間までが大きく報じられます。
しかし、ソーシャルワーカーが向き合っているのは、その「その後」の人生です。
「司法福祉に興味がある」「社会福祉士の活躍の場をもっと知りたい」という方は、ぜひセミナーをご覧ください。
そして、今後もソーシャルワークの魅力を発信していきますので、YouTubeチャンネルの登録もよろしくお願いします☆