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鍼灸学科
東洋医学のおはなし~血と津液の関係~
生理物質の相互関係のラストは血と津液です。
血と津液はどちらも液体としての性質を持ち、身体を潤す、滋潤作用を備えています。
そして、どちらもともに水穀の精微から作られます。
津液は脈外を、血は脈中を気とともに全身をめぐっています。
血の構成には津液もありましたので、形をかえて存在しているといった感じです。
脈中の血(津液)が少なくなると脈外の津液がその不足を補い、脈外の津液が少なくなると、脈中の津液が滲出してその不足を補っています。
病理的に見てみると、津液を大きく損傷してしまうと、脈中の潤いも減っていき、血の粘稠度が増し、血瘀といった血の病的な状態を引き起こすこともあるのです。
具体的には、大量の発汗や嘔吐・下痢などで津液が体外に出て行ってしまうと、血にも影響が及んできます。
気・血・津液・精すべての生理物質は、飲食物から取り出される水穀の精微がとても重要となるので、食事は大切なんですね(^^)/