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鍼灸学科
東洋医学のおはなし~精の分類~
前回、生理物質のひとつ、精について紹介しました。
精は、つくられる過程の違いで先天の精と後天の精に分類されていました。
こちらは、来源による分類といえます。
両親から受け継ぐか、飲食物から得るかの違いがありました。
分類の仕方にはほかにもあり、機能による分類もできます。
臓腑の精と生殖の精です。
精は普段、腎に収められていて、働いたり貯えられたりしています。
そして精は必要に応じて各臓腑に分配されて、臓腑の精となります。
臓腑の精は、各臓腑を滋養するだけでなく、臓腑の気を作り出し、その生理機能を維持しています。
また、一部の精は、生殖に関与する作用を持っています。
この生殖の精が新たな生命を誕生させるために働いています。
両親から受け継ぐ、先天の精がこれに当たります。