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鍼灸学科
東洋医学のおはなし~津液の代謝~
連日、オリンピックのニュースで盛り上がっていますね。
見た目に反して?(何故か意外とよく言われます…)スポーツはするのも観るのも好きなので、話題がスポーツで盛り上がるのは個人的にとても嬉しいです
さて、前回は津液の働きについて書きました。
津液は身体の中の液体ですから、潤したり栄養したりと比較的イメージしやすいかもしれません。
今回は、津液の代謝についてです。
津液の代謝とは、生成・輸布(輸送・散布)・排泄のことです。
身体に取り入れた水分が全身をめぐり、不要になったものは外へ出す、といったことを身体は常に行っています。
流れが滞ったり、せき止められたりした川は濁ってしまいやすくなります。
身体の中でも水分は滞りなく全身をめぐっていることが大切です。
身体の中での津液の代謝には、たくさんの臓腑の協調によって行われていますが、とりわけ脾・肺・腎が重要な役割を担っています。
食べ物や飲み物から脾の働きによって吸収されます。
そして、脾の働きで肺へ運ばれて、肺の機能によって全身に配られます。
そして、全身をめぐらせ腎まで運ばれます。
腎まで運ばれた津液は、腎の働きによりまた利用できるものと不要なものに分けられます。
また利用できる津液は肺に送られ、再び全身をめぐります。
そして不要になった津液は、尿となり膀胱を通じて身体の外へ排出されます。
水は足りなくても滞ってもいけないので、これらの臓腑の正常な働きはとても大切です。