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鍼とお灸ってどうやって作られる?🏭
2年生では社会はり・きゅう学という科目があり、
はり・きゅうを取り巻く、業界や社会情勢、人々の認識など、
様々なテーマで毎回のようにゲストスピーカーに来ていただいています。
GW前後には鍼のメーカー「セイリン」さんと、
お灸(もぐさ)のメーカー「山正」さんに来ていただいて、
鍼ともぐさの製造工程について学びました。
鍼の「セイリン」さんは国内のみならず、世界で使われる鍼灸用の鍼としても
シェアNo.1を誇るディスポーザブル鍼のメーカーさんです。
静岡県清水市に工場がありますが、現在は新工場建設中で、移転もあり、
実際の工場見学は中止されているため、
製造工程の動画を見ながらの「工場見学」となりました。
(電子顕微鏡で見た鍼の先端の写真)
コイルに巻かれたステンレスの針金から
切断され、研磨、さらに洗浄、包装と、
人の身体に入るものなので、先端の状態だけでなく、
鍼そのものの強度や徹底した衛生管理など、
何度も何度も試験を繰り返し、
時には機械を止めてまで品質にこだわるセイリンさんの
「鍼づくりにかける思い」が伝わったでしょうか???
(授業中の写真を撮っておくのを忘れました。すみません。)
もぐさの山正さんの工場は滋賀県の長浜市。
艾の原料となる「ヨモギ」は今でこそ新潟県産が多いそうですが、
もともとは滋賀県の伊吹山(いぶきやま)が国内の生産地としては有名でした。
山正さんのもぐさ製造時期は年間通して行われているわけではなく、
毎年1~3月に行われるのだそう。
もぐさは乾燥した状態でないと加工ができないので、
工場の稼働は冬場だけなのだそうです。
そのお休み中の工場からなんと!オンライン実況中継での工場見学
リアルタイムで工場におられる工場長にご説明をいただきながら
製造工程を学びました。
乾燥ヨモギを3種類の石うすで細かく砕き、
「長通し(ながどおし)」、「とうみ」といった
「ふるい」の原理で不純物を取り除く機械に通し、
あのふわふわの綿のような「もぐさ」になります。
工場見学の後は「もぐさ作り体験」。
乾燥ヨモギを「すりこぎ」ですりつぶし、「ふるい」にかける
昔ながらのやり方でもぐさを作ってもらいました。
ここからは山正さんのキャラクター「もぐさん」と
皆さんの様子を見て回りました。
これが原料の乾燥ヨモギです。
これをすりこぎですりつぶしていきます。
すりつぶした粉末をふるいにかけます。
ちょっとけむりが邪魔でしたね(笑)
出来上がり~!
さすがにまだ不純物が多いもぐさなので、
直でのお灸だと温度が上がりすぎます。
使うならショウガやニンニクなどに乗せての温灸などで
使ってください、とのこと。
みんな必死ですりつぶしてはふるいにかけ…
あっという間に時間終了。
昔の人はこうして艾を作っていたんですねー
大変だぁ~
そして大活躍?のもぐさんには学科に住んでもらうことになりました
こうして作られている鍼やもぐさのおかげで
私たち鍼灸師は安全で衛生的な鍼灸治療を提供できるのですね
これらを使いこなせるよう、私たちもしっかり技術を磨きましょう!
もぐさんもお疲れ様でした
(文責/撮影 寺田)
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