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鍼灸学科

東洋医学のおはなし~気の種類:宗気~

桜がきれいな時期になってきましたね🌸

目に見える春の訪れは、桜がいちばんなのではないかと思っています。

集まってのお花見はなかなかできないですが、通勤途中で春を感じています。

 

さて、気のおはなしの続きです!

気は作られる過程の違いで、先天の気と後天の気に分けられました。
その後天の気のひとつである、宗気に焦点を当ててみたいと思います。

宗気とは、飲食物から得られる水穀の精微と呼吸によって得られる自然界の清気が合わさってできる気です。
宗気は胸中に集まり心肺の活動を支えています。
宗気の「宗」はむねとも読むので、胸(むね)に集まる、という風に覚えました。

宗気の働きは大きく2つあります。
①呼吸を推動する
呼吸を推動し、呼吸や発声に大きく関わっています。
宗気が十分あれば呼吸はゆっくりとして均一で、発語ははっきりとしていて、声は大きくよく通ります。
反対に、宗気が不足すると、呼吸は浅くて速く、微弱で、発語ははっきりせず、声は低く弱くなります。

②血の運行を促進する
宗気は心の血を運行するので、心拍動の力とリズムと関係があります。
宗気が十分であれば、脈拍はゆったりとしていて、リズムは一定です。
反対に宗気が不足すると脈はリズムが不規則となったり、微弱で力がなくなったりします。

 

宗気が十分に作られるには、自然界の清気が必要です。

緊張したり、集中したりすると呼吸が浅くなっていませんか…??

桜を見上げて、ゆっくり深呼吸する時間があっても良いかもしれませんね(^^)/

(写真はあいにくの天気ですが、桜はきれいでした!)