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易は人生の治療術?
この前まで秋らしくいい季節かと思いきや、
週末は突然、冬になったかのような冷え込みにびっくり
あわてて昨日の休日に夏物と冬物を入れ替えた寺田です
さて今日は易のお話を。
なぜ易を学び始めたのかについては下の過去ブログをどうぞ。
今は毎月2回、易の勉強に行っています。
今月2回目の講義が冷え込みに冷え込んだ雨の土曜日にありました
コロナのため、4月の開講が6月にずれ込み、10月で5か月目。
筮竹(ぜいちく)を使って、卦(か)を立てる方法(略筮法)も習い、
今は64種ある卦の意味(本義)を1つ1つ覚えている最中
の時に原書房さんで購入した筮竹も少しずつ手になじんできました
卦とはもともと8種類あって八卦(はっか)と呼ばれます。
(「はっけ」と読む場合もありますが、
日本に易が入ってきた経緯から考えると漢音読みである「はっか」が正しいとされています。
「はっけ」は呉音読みなので、日本で普及した仏教の用語に呉音が多い影響ではと言われています。)
「Wikipedia」八卦より。
乾(けん)・兌(だ)・離(り)・震(しん)・巽(そん)・坎(かん)・艮(ごん)・坤(こん)の8つ。
また乾は天、兌は沢、離は火、震は雷、巽は風、坎は水、艮は山、坤は地を表します。
上の図は上が北、下が南の方位を表しているので順番は違っていますが、
易数(えきすう)では乾が1、兌が2…で坤が8とされています。
この不思議なマーク…これは陰陽を表していて、この棒のようなもの、1本1本を爻(こう)と呼び、
⚊は陽、⚋は陰になります。
八卦は3本の爻の組み合わせで出来ていて、この8種類になります。
この八卦を上下2つ重ねると8×8種で64通り…「六十四卦」となります。
詳細を書きだすと大変なことになるので後は省略しますが、
この六十四卦にそれぞれ意味があって、筮竹を使って導き出すのです。
筮竹を使って卦を「立てる」ということで一連の作業を「立筮(りつぜい)」と言います。
50本の筮竹のうち、1本は「太極(たいきょく)」と呼んで陰陽の源とします。
(筮竹は1本予備で51本で売っていますので、写真では1本除けてます)
この図を太極図と言いますよね。太極とは陰と陽が1つになっている状態、陰陽の根源を表しています。
筮竹に対し、尋ねたいこと「占的(せんてき)」を決めてお伺いを立てながら、
49本を手に持ちシャッフル(攪筮(かくぜい))します。
この「占的」を決めるのがとても重要で、
適切な聞き方をしないとちゃんと答えを返してくれないと言います
これが結構難しい
ここからは3回で卦を立てる「略筮法(りゃくぜいほう)」の方法です。
(18回繰り返す「本筮法」や9回または6回で行う「中筮法」もありますし、
「略筮法」も流派によって細かな手法が異なる場合があります。)
49本を両手で2つに分け、左手にあるものを「天策(てんさく)」、
右手にあるものを「地策(ちさく)」といって、地策の方を置きます。
地策から1本を取って左手の薬指と小指の間に挟んで「人策(じんさく)」とします。
左手の天策を8本ずつ数えてゆき、残った本数と人策1本を足した本数を易数とします。
この作業を2回繰り返し、2つの卦を易数から導き出します。
1回目の卦は内卦(ないか)あるいは下卦、2回目の卦は外卦(がいか)または上卦と呼び、
内(下)→外(上)の順に積み重ねると、6本の爻で出来た卦が出来ます。
これを得卦(とくか)と呼んで、メインとなる卦です。
次の3回目は「変爻(へんこう)」を出します。
6本の爻の中で陰陽を変化させる場所を決めるのです。
この場合には天策と地策、人策に分けたところで、天策を爻の数、6で割っていきます。
余った本数と人策を足した数が変爻になります。
得卦の6本の爻を下から数えて、変爻となったところの陰陽を変えます。
こうして出来た卦は「之卦(しか)」と呼び、参考にします。
他にも「生卦(せいか)」や「裏卦(りか)」、「倒卦(とうか)」、「互卦(ごか)」など、
得卦を元にしたさまざまな卦の作り方は存在しますが、これもまたいずれ…
私が習っているところでは主に「得卦」を今現在の置かれている状況を表し、
「之卦」を未来、結果と見ます。
これまでもいろいろ占的を考えて立筮してましたが、
最近は手を慣らすのと、六十四卦を覚えるためにも毎日1回は必ず立筮する習慣として
先生からのお勧めで「日筮(にちぜい)」を立てる練習しています。
言ってみれば、「本日の運勢」を見るわけです。
これは前日の夜でも、その日の朝でも良いそうですが、
朝はバタバタするので夜寝る前に落ち着いて、精神統一して行っています
(手帳を買ってきて、デイリーのところに結果を記すのも日課です)
昨日の夜立てた卦は
1回目の易数が2、2回目が1、変爻が2と出たので、
内卦が兌(沢)で外卦が乾(天)で得卦は「天沢履(てんたくり)䷉」と出ました。
下から3つ目の爻だけが陰で、後の爻は陽になっています。
之卦は下から2本目の陽爻を陰に変化させるので、「天雷无妄(てんらいむもう)䷘」となりました。
出た卦はこうして算木(さんぎ)で表して、陰陽を変えたり、裏返したりして
様々な卦に変化させていくのに使います。
天沢履は「礼を尽くす、礼儀、地位、待遇、踏み行った経過、実践、繰り返す、虎の尾を踏む、
危険に対してちょっと試してみる、順序を踏んで礼を尽くせばやがて認められる」などの意があります。
天雷无妄には「乱れる、思慮がない、根も葉もない、根拠がない、偽りの、無法、ルールがない、
無にして妄(無計画)、偽りのない、真実の、故なくして、無実の罪、
プラスになるかまたはマイナスになるかは状況による」などの意。
先生によれば、得卦はその日の教訓としてとらえ、之卦は参考にとのことだったので、
天沢履の教訓として
「理解できぬことは経験者や目上の人に何回でも質問し、要点を教えていただくこと。
慌てた独断は失敗の因、物事の裏表を見極めてから行動に移れば、たとえ遅くとも成果を求められる」
天雷无妄には
「原因不明のまま、事態がどうしようもなく、紛糾されたり、理由もないのに誤解を受けて、非難されやすい。
細かなことも誠意をもって解決に努めれば、やがて理解と協力を得られる」
ん?2つの卦の教訓は何だかリンクしてますよね?
要するに
「誤解を招くような事態を防ぐために、独断で慌てて事を進めず、目上の人の意見を聞いてから行動しましょう」
…ってことかなぁ?
こうして毎日日筮を立てていると易は占いではあるんですが、
「より良い人生を送るためにどうすべきか」の指針をもらえるような気がします。
そういう意味ではトラブル(病)になる前に未然に防ぐための「未病治(みびょうち)」のような?
何となく鍼灸にも通じる感じがしませんか?
さて毎日筮竹に触れることで、立筮もだんだん手馴れてきて、
同じ卦が出てくれば嫌でも覚えるようになります。
実践的で一番良い勉強法ですよね。
一日の最後に精神統一するひとときがあるのも良いかと。忘れず続けていこうと思っています。
(文責/撮影 寺田)
そろそろ10月も終盤。
オープンキャンパスも大詰め。
入学説明会も始まりましたし、入試もかなり進んでまいりましたー
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